ーOOO-写真の世界に飛び込もう!…CASIO EXLIM EX-Z400
つい先日、みんぽすさんのモノフェローズセミナーに参加してきました。
今回はカシオ計算機さんの新製品であるEXLIM EX-Z400のイベントです。開発者さんに開発の苦労話をうかがったり、実際に商品を使っての撮影会を行ってきました。
ということで、そのレポートをお届けします。
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写真に動画をかんたん合成!
今回のEXLIM EX-Z400の最も目玉となる機能は、写真に動画を合成することができるという動画貼り付け機能でしょう。
その簡単な流れを説明します。
1)まず最初に、合成したい写真というか、合成したときに背景になる画像を用意します。
2)次に合成する写真を撮影します。
モデルさんにポーズをとってもらい、次に背景部分だけの写真を撮ります。
モデルさんの写真から、背景部分を引き算します(自動的に処理されます)。
すると、こんなかんじにモデルさんだけ切り抜いた写真が得られます。
3)このモデルさんの切り抜き写真を、最初に用意した背景画像と合成すると…。
はい、できあがり!
と、こういった感じのかんたん3ステップです。
3ステップといっても、(1)の部分はフツーに写真を撮るだけです。(2)の部分では2回シャッターを切る必要がありますが、これまた慣れればフツーの写真を撮るのと手間はかわりません。ということで、手軽で簡単に写真の合成が可能になります。
いままでのビデオだとこういう合成をおこなうためには大変な手間がかかるわけですが、わずか3万円のデジカメで合成が可能になってしまうので、とても驚異的なことです。
「手軽でかんたん」を実現するための「苦労」
使ってみると非常に簡単なんですが、これを実現するために開発の方は並々ならぬ苦労を重ねたようです。
以下は開発初期段階での写真作例です。
左上の「タイヤをジャンプする子供」の画像と、右上の「北京オリンピックのスタジアム」を合成しようとしましたが、実際にやってみるとタイヤの部分がうまく切り抜けずにスタジアムにかぶさっています。
企画段階では「実現可能だろう」と思っていたことが、いざやってみると困難な技術であることに気づき、大きな壁にぶつかったカシオの開発陣。いちどは商品化をあきらめそうになりましたが、心を支えたのはこんな言葉でした。
「創造と貢献 … 人間のまねをしない独創的な商品を作る」
これは、カシオの経営理念なのだそうです。
ある困難を解決しようと必死で試行錯誤を重ねていくと、それまでの困難がうそのようにスーッと解決する瞬間がやってきます。これが、技術的なブレイクスルーです。
壁のように立ちはだかる困難を、必死にもがいて苦労することで、その壁を打ち壊して越えていくことが出来る瞬間がやってくるのです。
開発陣はこのブレイクスルーを何度も何度も重ね、やっと商品化にこぎ着けることが出来たのです。
全く新しい商品は、全く新しい価値を生み出す
さて、すでにこの商品は先月末から発売されています。
ある店舗では、こんな話があったそうです。
カメラを買いに来た夫婦に、店員さんは写真合成機能をもった最新のEXLIMを、自信を持ってオススメしました。そのお客さんはEXLIMを買っていったそうです。
ところが次の日、お客さんが買ったばかりのカメラを持って店舗に現れました。店員さんは「返品かクレームではないか?」とビクビクしながら対応をしました。
するとこのお客さんは、自分たちの娘が写真の中でくるくる回っている様子を見せてくれたのだそうです。
そしてこういいました。
「娘が写真の中の自分を見て、『写真の中に入ったみたい』といって、それはもうとても喜んだんですよ」
そういってお客さんは笑い、店員さんに感謝したのだそうです。
カシオさんは「今のカメラは単なる記録ではなくて、コミュニケーションツールとして使われている」と言いました。
「あんなところに行ったねぇ、こんな事をしたねぇ」という思い出話をみんなで語るときに、写真は欠かせないツールなのです。
今回のカメラは、実際には行ったことがない場所でも合成で飛び込むことが出来ます。それがみんなの会話を弾ませるツールとなりうるのです。
今までになかった新しい商品は、今までとは違った使われ方をします。
そのことは、新しい価値や新しい世界を生み出します。
今までのカメラの枠からはみだしたCASIO EXLIM EX-Z400。
さて、このカメラはどんな新しい使い方が出来るのでしょうか?
ということでEX-Z400を1ヶ月ほどお借りして、あれこれチャレンジしてみようと思っています。