ーOOO-しまらない話

 なんか今夜はすんごい雨が降ったり強い風が吹いたりで、天気が悪くて窓ガラスがガタガタ言うから
「あー、この家もボロいから、建て付けが悪くなってきたのかね…」
とか思いつつ窓の様子を見に行った。
 そしたら、窓のカギが閉まってなかった事に気がついた。


 道路に面した1階の窓に、カギがかかっていなかった!
 しかも、冬場はその窓は開けていない。つまり、4ヶ月ぐらいカギが開いたままだった、ということだ!
 あまりのヤバさにさすがにオイラも青くなる。
 誰かが侵入した形跡はないか? 荒らされたような跡は? 何かを盗まれてはいないか…?
 でも見回すと、いつものようにその部屋はキチンと散らかっていたし、侵入した痕跡を見つけるのが困難なほど荒れ放題だったので途方に暮れた。そもそも盗まれるような金目の物なんか置いてなかったのだし、まあいいか、と開き直った。


 カギをキチンと閉めたけど、窓ガラスは今もガタガタ言うし、やっぱりこの家はボロいなあと思った。