ーOOO-デジカメ持って、街に出よう!

 あのですな、良い写真を撮ろうと思うと、構図とか絞りとかシャッタースピードとか、考えることがたくさんなるじゃないですか?
 いや、構図は仕方ないですよね。コレは考えながら撮るものだし、ぜひコツを覚えておきたい。
 で、シャッタースピードとか絞りになると、「カメラにオマカセだし−」って感じなワタクシです。いや、もちろん、そういうのをアレコレ考えた方が写真に幅が出るのは分かるんですよ。でも、まあいいじゃん。もっとお気楽に行こうよ、みたいな。
 そんでもってカメラに凝り出すとキリがなさそう。レンズの種類とかも奥深そう。でも、まだそんなにハマらなくっていいかな。良いカメラ買うほどイイ腕してないし。
 道具とか技術とかも大事だけど、良い写真ってなんなんだろう?


 そんなことを思っていたときに、こないだ出たBRUTUS2009年6/15号の特集は「写真がどんどん上手くなる」。コレはなかなか面白かったのでオススメです。

 とっておきの写真を撮りたい。
 そんなとき、大切なのは「ルール作り」

写真がどんどん上手くなる - BRUTUS | 664

 ということで、いろいろなカメラマンさんの作品を見ながら、その写真を撮るときの「ルール」を尋ねています。


 「あくまでも映画作りの資料です」と言い切るエヴァンゲリオンの監督の庵野秀明さん。
 「写そうと思う気持ちが写真になる」というM.HASUIさん。
 10年間デコトラを撮り続けた田附勝さん。
 東京に人がいない瞬間を狙い続けた中野正貴さん。
 いろいろ見ているウチに、「とにかくまず撮ってみたい!」っていう気持ちになれる特集です。


 さらに、中央綴じ込み別冊付録の「紀信塾」がオススメ!
 あの篠山紀信が、「ヌード編」「アイドル編」「人間関係(肖像写真)編」「記念写真(結婚式)編」の4つのシチュエーションでの撮影手法を公開。
 さらに「実際の作品」「メイキング」「ダイアログ」「塾長の解説」の4つを撮影時の時間軸に沿って構成してあります。
 ほんの1時間ほどのヌード写真撮影時に、モデルさんと対話しながら心をときほぐし、さまざまな表情を引き出していきます。時間軸に沿って並べられた写真は、同じ笑顔でも最初と最後で表情が全く異なります。それはアイドル写真でも同じこと。
 「人間関係」の早撮りは、以前ウチの会社の近所で撮影していたのを見たことがあったので分かるのですが、本当に早撮りです。そのときは本番は1枚しか撮らなかったんじゃないだろうか。で、その早撮りの秘密が明かされます。
 結婚式の招待客にまぎれこんでのスナップ写真の数々はほんとうに楽しい作品ばかり。結婚式の時間軸をそのまま記録したかのような作品です。「ああ、こうやって撮るのね? っていうか、こんなふうに撮ってみたい!」と思わされます。


 っつーことで、今号のBRUTUSはオススメですよ!
 読んだらとにかく街に出て、アレコレ撮ってみたくなることうけあいです。


 あ、ココからちょっとだけ立ち読みできますよ→写真がどんどん上手くなる - BRUTUS | 664


追記)篠山紀信センセイが今回撮影したモデルさんについて、検索してうちのページにくる方が多いので、ちょっと調べてみました。
 大橋未久さんだそうです。