ーOOO-いまさら読んだサザエさんが面白かった件について

 こないだブックオフに行ってマンガを山ほど読んだですよ。いやー、マンガまみれになったのは久しぶりだったな。
 世の中おもしろマンガが次から次へと生み出されているので、もっとアンテナを尖らせて貪欲に受信していきたいと思った。


 と同時に、古いマンガを読み返すのも結構面白かった。
 中でも、サザエさんにはビックリしましたね。
 テレビで見てたはずなんだけど、っていうかむかしマンガも読んだことがあったハズなんだけど、いま読むとスゴい面白いのな。
 個人的に、お笑い番組とかで面白さがあんまりねじれてるようなのは良くわかんないです。自分はサザエさんぐらいでいいです。うっかりちゃっかりしていればそれでいいです。


 で、あと大事なのは、サザエさんって新聞のマンガだったんだなー、ってこと。
 スゴく意外だったんだけど、時事問題とか社会風刺のネタが半分くらいあるのね。まあ、たまたま自分が手に取った巻がそうだっただけなのかもしれないんだけど。
 時事ネタにピリッと辛口に、というかサザエさんらしく切り込んでいく。
 自分が大人になったから、過去の社会風刺ネタも面白く読めるようになったんだなぁ。


 で、こういうネタはテレビじゃやらないんだよね。
 それは、時事ネタは鮮度が落ちて腐っていくから、というのがひとつ。
 それから、テレビのスタッフが原作に匹敵するような社会風刺のネタをつくりだすことができないから、というのがひとつ。
 あるいは、テレビのスタッフは、意図的にそういう風刺性を排除しているのではないか、というのがひとつ。
 ほんわかのんびり、うっかりちゃっかりした雰囲気をお茶の間に届けているアニメ版のサザエさんは、そのホンワカ性がゆえに長寿番組になっている。そういう意味で、風刺性を排除したというスタッフの判断は正しい。


 ちょっとwikipediaで調べてみたら、作風の変化について触れられていた。長期連載マンガだったから変化は避けられないだろうし、テレビアニメになる上で品行方正なキャラクターを描き続けることに対する苦労もあったようだ。なるほどねー。