ーOOO-これぞお江戸の日本橋

 っつーことで神田川下りの話の続きです。
 両国の船着き場を出て隅田川から神田川へ、秋葉原〜お茶の水〜水道橋と来てそこから日本橋川へ。首都高の下をくぐっていよいよ東京駅近くまで来た、というところです。
 
 左手には神田駅、右手には東京駅があります。

 船の上から見ると、鉄道橋には電車の動輪のレリーフが飾られていることが分かります。

 
 このへんは山手線、京浜東北線、中央線…、さらに地下には総武線京葉線、新幹線などなどが通っています。
 んでもって道路や高速道路があったりするから、下から見上げたこの橋は、しっちゃかめっちゃかです。

 割と新しめのこの橋は新常盤橋です。


 その奥にあるのが常磐橋


 さらに奥にあるのが常盤橋。
 名前が似ていて違う橋が連続しているから、タクシーで行くときは気をつけなければなりませんね。

 
 上空の首都高の車線が分離しています。
 目の前にあるのが西河岸橋です。

 江戸の頃、このへんにはほんとうに魚河岸があったのだとか。


 ちょっと橋の下を抜けると、上空では首都高が複雑に絡み合っています。

 
 電車や高速道路がからみあうこのあたりは、今も昔も交通の要衝なのです。
 
 と、そのとき。
 遠くに見えてきたのは…
 
 日本橋だ!
 ゆるやかな石造りのアーチ。
 なんとも味わい深い街灯のデザイン。
 優雅な欄干。
 ここまであれこれ橋を見てきたので、この橋の美しさに見とれてしまいます。
 
 橋の上を通る人がみな、こちらに手を振ります。
 こちらもお返しに、大きく手を振りかえします。
 
 川から見ると、獅子のレリーフがついていることが分かります。
 この橋はぜひ、下をくぐってみるべきではないでしょうか。
 
 ちなみに、首都高でこの辺を走っていると「日本橋 道路元票」という緑色の交通標識が立っているのが見えます。
 よく見ると、日本橋の街灯のてっぺんが「ぴょこん」と飛び出しているのが見えるでしょうか? (ちょっと水滴に隠れていますね…)
 
 続いて現れたのは江戸橋です。
 江戸橋と言えば、江戸橋ジャンクション。(→日本ジャンクション公団
 ここは都心環状線、1号上野線、6号向島線の3路線が接続する交通の要所であり、渋滞のメッカです。
 
 しかしワレワレは、川の上から船でのんびりとジャンクションを見上げています。
 橋の上と下では、時間の流れが違う感じです。
 川幅が広くなってきたこともあって、圧迫感が減り、ゆったりした感じが増してきます。
 
 このへんの歴史ある建物 …特に倉庫のある建物は、川に面して荷物の搬入口がついています。
 わりと最近まで、あるいは今も、この川が荷物を運ぶための重要なルートであることがうかがえます。

 川面に浮かぶ小さなボート。
 おーい! とお互いに手を振りました。
 なんか仲間意識がわいちゃうんですよねぇ。

 
 兜橋、茅場橋を越えると…

 
 巨大な水門が見えてきました。
 これは日本橋川隅田川を結ぶ亀島川にぬける水門です。
 気がつけば、空をさえぎっていた首都高のルートがそれて、船の上には青空が戻ってきました。

 
 湊橋には船の形のレリーフが飾ってありました。

 そしてこのあたりの川岸には、たくさんの船が泊めてありました。


 豊海橋をくぐると、そこは…

 
 広い広い、隅田川に戻ってきました!
 
 下流の方をちょっと見ると、こないだ自転車で通った永代橋と、その向こうの佃島のマンション群が見えています。
 うわー、なつかしいなぁ!
 まさか船の上からあの場所を見ることになるとはなぁ…と、感慨にふけってしまいました。
 船の旅はここからもうちょっとだけ続きますが、そのお話はまた今度と言うことで。