ーOOO-グッドデザイン賞の紙おむつを見てきた件について

 現在日本の紙おむつ市場でNo.1のシェアを誇るのが花王メリーズです。
 おむつは24時間365日ずっと身につけているものなので、ちょっとした不快や不具合が大きな負担になりかねません。けれど使っている子供自身には、その不快や不具合を声に出して訴えることが出来ません。
 
 1984年に誕生した花王メリーズは改良に改良を重ね、2008年にはグッドデザイン賞を受賞しました。

 グッドデザイン賞の紙おむつ…それっていったい、どんなモノなのでしょうか?
 と言うことで、今日は花王メリーズ「赤ちゃんの肌にやさしいおむつ」勉強会に参加してきたですよ。


 高分子吸収体の粉をちょっとビーカーに入れてみます。

 コップいっぱいの水を…

 サーッと入れてやります。

 ほーら、もう固まってきましたね?

 ひっくり返しても落ちてきません。

 このほかにも、実際のおむつでも実験をしてくれました。
 水を入れると、10秒ほどで吸収してしまうんですね。
 あざやかな吸収っぷりです。

 吸収した状態のおむつをカットして見せてくれました。
 ということで、オムツの吸水力という基本性能に関しては、問題はありませんね。

 アンケートをとってみると、いまオムツに求められているのは吸水力そのものではありません。
 何よりも「赤ちゃんの肌に優しい」ということ、それから「もれにくいこと」「動きやすいこと」「締め付けないこと」などなど、なのだそうです。


 赤ちゃんの肌というのは、皮膚の厚さは大人の半分しかなくて薄いのですが、汗腺は大人と同じだけあります。このことから、赤ちゃんは汗っかきで、皮膚がかぶれやすいのです。
 赤ちゃんの肌をなるべくサラッとさせておくことが、かぶれを防ぐためのポイントになります。


 オムツは漏れないことが肝心です。それからハイハイをしているうちはいいですが、大きくなって暴れん坊になってくるとオムツのずり落ちが気になります。オムツはぴったりとフィットしている方が良いのです。
 かといって、オムツをゴムでギュッと締めつけるわけにはいきません。皮膚のかぶれも気になりますし、締めつけがストレスになってしまうこともあるそうです。


 これらを解決するために、花王メリーズでは様々な工夫が成されています。
 その工夫の数々が評価されてグッドデザイン賞を受賞したと言うことなのですが、それがどんなモノなのか?という話はまた今度と言うことで。

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