ーOOO-あの溶鉱炉は、まだ見られる

 好事家っつーかマニアっつーかそこらへんの人々のあいだで、ひところ話題だったのが
「解体中の溶鉱炉が見られる!しかも、駅前で!」
ということでした。
 なんでも、千葉県の蘇我駅前からすぐのところにあるJFE新日鉄溶鉱炉が解体工事中で、それはとても見ものなのだ…というお話で。
 チョー見たい! と思ったものの近所でもなし、なかなか行けずにおりました。
 で、その話は春先の話だったので、もう解体が済んじゃったかな…、もう残ってないだろうな…、ああ、見たかったな…、と、悔やんでおったのですが。


 こないだ蘇我に行ってきたですよ。
 そしたらあーた、
 
 電車の窓の風景。工業地帯らしく、赤白のキリンさんがお出迎え。
 
 あっ、ひょっとして真ん中のアレがそうかな…。
 で、蘇我駅を降りてみると…
 
 駅の改札を抜けると、いきなりドーンとあるッ!
 デカい!
   
 
 一歩一歩近づいていくとワクワクするような、ちょっと怖いような…。いや、怖がる必要はないんだけどね。でも今思うと「よくあそこまで歩いて行ったよなー、オレ」という感じがひしひしと。
 
 デーンと、あるっ!
 これはジェフ千葉のサッカースタジアム「フクダ電子アリーナ」の敷地から写真を撮ってます。これ以上は近づけません。
 その巨大感を感じてもらうために、パノラマ写真を作ってみました(→こちら(!注意!6260×1950ドットあります)*1

 建物というか機械そのものがとにかく巨大で、かつ巨大なパワーを中に秘めていたモノが、その終わりを迎えようとしている…という独特のオーラみたいなものにやられてしまって、よろよろと帰りました。

 
 
 帰り道、駅前の階段とエレベータータワーを見たら、さっきの溶鉱炉を思い出してしまって
「さすが鉄の街だぜ、駅前の階段さえ溶鉱炉そっくりだ!」
とか思ったんですが、今思えば「んなこたぁない」。


 おまけ:蘇我駅前で見かけたJRの保線作業用車(ワタシは鉄道には詳しくないので、詳細不明)
 他の電車と離れて、ひとりでちっさい屋根の下にちんまりと停まってて、なーんかかわいい。
 

*1:超巨大パノラマ写真を用意したつもりが、今見たらデイリーポータルZの大山顕さんの記事では横23737ピクセル×縦6472ピクセルの画像が用意してある…! スゴい…。