ーOOO-キヤノンの"ヤ"は、なぜ大きいの?…CANON PIXUSミーティング

 
 そういうわけで、いつぞやのキヤノンPIXUSブロガーミーティングの話の続きであります。
 今回はキヤノンのプリンターのお話をうかがったわけですけれど、
「でもキャノンと言えば、カメラじゃないの?」
と思う人も多いのでは?
 
 そもそもキャノンは、カメラを作るために誕生した会社でした。
 時に1933年、「世界一のカメラを作りたい」という想いから集まった技術者達は、精密光学工業株式会社という会社を立ち上げました。


 
 このとき観音様にあやかって、世界で最高のカメラを作る夢を実現したいという願いを込め、観音カメラ … KWANONという名前でカメラを試作しています。

 
 その後、1935年にCANONを商標登録します。
 CANONには英語で聖典・規範・標準といった意味があります。*1
 キヤノンカメラは、その名に「世界標準のカメラ」といった意味を背負っているのですね。


 そして1947年、精密光学工業株式会社はキヤノンカメラ株式会社と名前を変えました。
 このとき、「キャノン」と綴ると「ャ」と「ノ」の間に隙間が出来てバランスが悪いということで、社名の登録商標は「キヤノン」となったのだそうです。

PIXUSは「写真に強い」!

 
 さて、ここでPIXUSの話に戻ります。
 個人が家庭でプリンターを使う理由の第1位、それはなんといっても「写真を印刷するとき」なんですね。
 第2位の「年賀状印刷」に、倍以上の差をつけています。


 で、PIXUSは「カメラのキャノン」のプリンターだから、もちろん「写真に強い」ワケなのです。

 それはたとえば、プリンタヘッドの改良、インクの改良、写真用紙の改良といったハード面の改良に現れています。
 この三身一体の改良によって、鮮やかに印刷され、印刷した後に劣化しなくなっています。


 また、印刷ソフトの改良も行われています。
 肌色をよりイキイキと表現し、また赤目を補正して印刷することが可能です。
 無理に高機能な画像エディタを買わなくても、PIXUSさえ買ってくれば簡単な写真の修整が可能なのです。


 そのほか。ピクサス無線LAN対応なのですが…
 ワタシは「無線LANに対応したからって、何なのさ?」と思いました。プリンターとPCをつなぐケーブルが無くなったからって、何がどうなんだろう?

 しかし、無線LANにつながることで、PIXUSはさまざまな可能性を見せるのでした。
 たとえばiPhoneとの連携(ここではiPodTouchですが)。
 iPhoneで撮影した写真を、ぐりぐりいじってエディットします。(この画像ソフトは他社製のものです)


 iPhone用のPIXUSドライバーが用意されているので、それを使えばこのとおり、印刷できてしまいます。
 実のところ、このデモのインパクトの9割は「iPhoneで画像をいじること」にあって、指二本で写真を拡大したり回転させたり、指先でキラキラ効果を加えたり…が楽しかったのですが。


 しかし、撮った写真をその場でいじって、目の前で印刷するインパクトは相当なモノでした。

 

 さて、今回イチオシの機種PIXUS MP640には、液晶モニターメモリーカードスロットが付いています。
 PCをセットアップしなくても、カンタンにプリンター単体での印刷が可能です。


 実際に試してみましたが、

  1. PIXUSに電源を入れて用紙やインクをセットする
  2. プリンターにデジカメのメモリーカードを入れる
  3. 印刷したい画像を選ぶ
  4. 印刷する

 まあとにかく簡単! マニュアルいらずでした。

 プリンターを買うときは、予算に余裕があれば、本体に液晶画面が付いた機種を買った方が楽しめそうですよ。


 で、話がちょっとそれますが。
 デジカメが世の中に出てきたときって、「ああ、これさえあればフィルムを買う必要がないんだ」とか思いませんでしたか?
 で、シャッターをバシバシ切るようになって、ふとネコを見かけたら写真に撮っちゃう、雲がかっこよかったら写真を撮る、みたいな。
 昔のフィルム式カメラだったら、自分はノラネコの写真を撮ったりしただろうか?
 たぶん、しない。
 ホントにカメラが趣味の人が感じるような「フィルムの一枚一枚を貴重に思いながら、大事な一瞬を逃さないように写真を撮る」みたいな喜びとは、自分は遠く離れたところにいるけれど。
 でも自分にとって、写真が身近な趣味になっているのは、確かなことです。


 今度のPIXUSインパクトは、そういう「はじめてデジカメに触れたときの興奮」に近いモノを感じました。
 液晶画面を見ながら、簡単に現像ができたり。iPhoneがあれば、簡単に写真が加工できたり。
 これだけ手軽に写真が印刷できるなら、何かが変わる。
 さて、自分ならどの写真を印刷しようかな?
 そう思ったら、「印刷したくなるような写真」を自分は撮っていないことに気がついた。
 今回キヤノンさんからは、プリンターを12月いっぱいモニターとしてお借りすることになったので、その間に何か「印刷したくなるような写真」を撮って、印刷してみたいとおもっています。


 よーし、PIXUSでEnjoy PHOTOだっ!