ーOOO-世界初、月世界旅行の映画
さてさてそういうわけで、有楽町のマルシェ・ド・ノエルというイベントで行われた、山崎バニラさんの活弁を見てきたですよ。
この日の演目は「月世界旅行」!
無声映画時代に作られた、世界初のSF映画なのです。
で、コレ、本編はYouTubeに上がってます。
コレに台詞をつけて盛り上げていくのが活弁士の腕の見せ所なのですな。
昔の人は活弁士の腕一つでつまらない映画を面白いと感じたり、逆に面白い映画がつまらなく感じられたりしたのでしょうな。YouTubeでリンク貼っちゃって現物の映像を紹介できる現代とは大違いですな。
さて今回、山崎バニラさんはこの映画の活弁には大正琴を使わないで、キーボードをパイプオルガンの音色にして弾き語りをしていました。クリスマスっぽい曲をたくさんセレクトしてましたよ。
YouTubeで原作の映画を見ていただくのも良いのですが、ここでは解説をつけますね。
人間が乗り込んだ巨大な弾を…、
大勢の人間が、えっちらおっちら運んで…
巨大な大砲に押し込んでいきます。
天まで届くような大砲でドカーン! 打ち上げ成功です!
お月様がボサーッとしていると…
ドスーン!顔にめり込んで着陸です!
なんかこのシーンだけ有名ですよね。見たことありませんか?
映画で見ると、この顔は人間が演じていたと言うことがわかります。
月の表面から見る北斗七星が、ものすごくデカい(月はものすごく高いところにあるから、北斗七星にすごく近いと考えられていたらしい)。
しかもこの北斗七星、歌を歌う!
月の洞窟を探検して中に入ったら、たくさんのキノコが生えていた!というシーン。
月から地球に帰ろうとするシーン。
地球から月へ大砲を打ち上げたのだから、帰り道は月から真下に大砲を落っことそうとしている。
山崎バニラさんの解説がなければ意味不明なシーンが多かったので、活弁士は偉大だなぁと思ったですよ。
さて、この映画。
アポロの月着陸のはるか昔、月がどんな星なのかが全くわかっていない時代にこれだけの物を作り上げたのだから、これはこれで相当当時の最先端のSFだったのでしょうね。
とはいえ、全部シャレのつもりで作った映画なのかな?という気もしなくはないのでした。だって、月から真下に落っこちて地球に帰ろうとしてるんだよ?
このほかにも「月面人との戦い」とか見所はいっぱいあるので、興味があったら上のムービーも見てみてくださいね。