ーOOO-「アバター」は3Dで見るべし!+ 3D映画の波は止まらない
いつもお世話になっているAMN/ブログクラブの「映画アバター鑑賞券プレゼント」が当たったので、見に行ったのでござる。
なにしろ3D映像が評判評判。
友人知人方面のみなさんも、ブログとかで「ぜひ3Dで見てみて!」と大絶賛。
で、鑑賞券に差額300円を追加して(←この金額は劇場によって違います)3D版を見ましたですよ。
液晶切り替え式の3Dメガネをかけるんですけど、コレが枠が太くて重くてズレやすくてうっとうしい。オイラはふだんからメガネ使用者なので、うっとうしさが増しまくりです。
でもふだんメガネをかけ慣れない人は、コレをかけるだけでテンションが上がるんではないかという気が。
あと、映画見てて思ったんですが、逆にメガネの枠が分厚いトコが良いのかも。視線の横から余計な物が目に入らないので、画面に没入できる。一人っきりで映画を見ているような、自分の部屋で映画を見ているような感覚になって、つい「あー」とか「えー」とか言いそうになってしまったです。
3D映像は自然な感じ。無理に「3Dだぞっ!」「そーら、飛び出すぞっ!」な感じが少ないので、違和感無くて良かったですな。どうせ見るなら3Dオススメですよ。
ちなみに、3Dで見るときは字幕版だと字幕が画面から浮き上がって見えて不自然だという話なので、できれば吹き替え版を見ましょう。それから、座席はなるべく画面のまんなかへんを取りましょう。
ついでに。映画のスタッフロールは最後まで見てもボーナス映像とかないので、せっかちな人は帰って大丈夫です。
以下余談。
今年の夏にパナソニックさんの3Dテレビを体験したレポートを書きました。
ハリウッドでは3D映画がブームだ、というお話にピンと来てないワタシだったんですが、あの以来「ボルト」や「カールじいさん」などの3DCGアニメが上陸しましたよね。今日見た「アバター」でも、何本もの3D映画の予告編が流れていて、この3D化の波は止まらない勢いです。
3D映画の波はとどまることをしらず、いずれ劇場用映画はすべて3Dになるのではないでしょうか。
映画の3D化について、アバターのジェームズ・キャメロン監督は「映画がカラーになったときには皆が驚いたものだが、今となっては映画がカラーであることはあたりまえで、誰も意識していない。3D映像もいずれそれがあたりまえの技術になるだろう」と述べました。(←ソース失念)
これは、映画を撮る側の人間の意見です。
今年の秋のCEATEC2009では、パナソニックだけでなく、ソニーやシャープ、東芝も3D対応テレビを発表していました。
3D映像を見るには、3D対応したテレビ、3D対応ブルーレイプレイヤー、3D対応メガネ、そして3Dのソフトが必要です。
これらのAV機器に買い直してもらいたい…これが、家電業界から見た3D映像を普及させる理由です。
映画の配給会社から見て、映画の3D化はどういう意味を持つのでしょう?
以前のレポートで書きましたが、米国では3D映画は通常の上映より2〜3ドルほどチケットが高いのに、多くの人は進んで3D映画を選ぶそうです。
たとえばモンスターVSエイリアンという映画の場合、米国では上映館の3分の1のスクリーンだけが3D上映をしていたのですが、全興行収入のうち56%が3D上映のスクリーンだった、という調査結果があります。
配給会社にとって、3D上映は興行収入を増やす働きがあります。
それから、3D上映は映画の海賊版対策の意味を持つのではないでしょうか?
ふつうのビデオカメラは秒間60コマ。それを左右切り替えて上映する3D上映の映画は秒間120コマ。
ふつうのビデオカメラで3D映画のスクリーンを撮影しても、左右の映像がごっちゃになった画面しか撮影できません。
3Dメガネをつかって片方のレンズごしに撮影すれば良いのですが、秒間120回シャッターが切り替わっているので、微妙にタイミングがずれれば画面は真っ暗にしか撮れません。というかおそらく、微妙にズレを生じさせて、家庭用のビデオカメラでは盗撮できにくくするのではないでしょうか。*1
それらの条件をくぐり抜けても、片目ぶんの映像しか得られません。海賊版で満足する人はコレでいいのかもしれませんが、3D映像を見るには劇場に行くか、それなりのホームシアター設備を整える必要があるのです。
そして、3Dソフトはネット流失対策を施されている、と考えることも出来るのではないでしょうか?
3Dソフトは通常のブルーレイのソフトとはフォーマットが違うそうです。まあ、このプロテクトは破られてるのかもしれませんが。
そして、YouTUBEやニコニコ動画などの現在の動画系サイトでは、3D動画の再生は対応してません。まるまるアップしたとしても、片目ぶんの映像だけ。3D効果は得られません。*2
つまり、
3D映画を楽しむなら、映画館に来るか、3D対応ホームシアターを整えてね。
そういうことなのではないでしょうか。
*1:アバターは1秒間144コマで上映されているらしい。eiga.com ×「アバター」 注目特集 映画のことならeiga.com