ーOOO-最新PIXUSは、WEBにも強いが水にも強い!
さてさて最新型キヤノンPIXUS MP640の試用レポートなのであります。
前回は写真印刷についてのレポートだったのですが、今回は普通紙印刷について書きたいと思います。
ということで、キヤノン純正の普通紙を購入しましたです。
「キヤノン純正」なのに「普通紙」とは、これいかに。
今まさに、実験を通して、キヤノン純正普通紙の普通じゃなさが暴かれようとしているのです…!
ところでMP640は普通紙は前面からセットします。
普通に後ろの上部から紙をセットしてもうまくいかなかったので驚きましたが。
普段は前面カセットに普通紙をまとめて入れておいて気にせず使い、写真印刷などの時だけ後ろの上面から紙を入れるという作法のようです。
さあ、印刷開始です! 今回はユーティリティーを使わず、パソコンから普通に印刷してみました。
前面のカセットに紙をセットしてあって、プリンタに電源が入っていれば、前面のフタが自動でオープンして、印刷物が出てきます。
さて、サンプルにはつい先日の東京国際フォーラムの画像を使ってみました。(→元記事)(→元画像)
こちらが写真用紙に印刷したもの。
ツヤのある用紙に大きく印刷すると、やはりとても美しいです。
こちらが普通紙に印刷したものです。
普通紙そのものの表面のざらざら感が感じられますね。
また、やや白っぽく感じられます。
ところで、A4サイズの普通紙に大きく印刷したにもかかわらず、印刷のズレとか、変な重なりとか、縞模様なんかを感じないと思いませんか? 全体的に均質に印刷されていて、ヘッドによる印字の継ぎ目を感じさせない仕上がりです。
左が普通紙、右が写真用紙です。こうして並べてみると一目瞭然ですね。
普通紙は黒の部分に締まりが感じられず、白っぽい画面になっています。
しかし印刷そのものは、普通紙であれ写真用紙であれ、細かい部分までキチンと印刷されています。
ところで、写真ならなんでも写真用紙をオススメしたいわけではなくて、普通紙に白っぽくふんわり印刷される感じが良いと感じられる被写体もあるので、状況に応じて使い分けていきたいですね。
ワーナーブラザースさんの試写室で撮ったワーナーのロゴを、普通紙に印刷してみました。普通紙に白っぽく印刷されたことで、光がふんわりと感じられます。
PIXUSは、水にも強い!
さてさて。以前のPIXUSのブロガーミーティングでは、レストランのメニューを普通紙に印刷したサンプルがありました。
ワタシはソレを見て「こういうのって、プリンターのインクが水に弱くて流れちゃうから、ホントに飲食店では使えないじゃないですか?」と、意地悪く質問をしたところ、
「いえいえ、今どきのインクは水では流れないですよ。あわせて、きちんと表面加工された普通紙を使えば、ほとんどにじむことはありません」
と、頼もしいお言葉。
で、それはホントなのか?
PIXUSの印刷は、水に強いのか?
試してみました。
普通紙に印刷した画像に…
水を、バシャバシャバシャッ!
わかりやすいように、文字の部分にたっぷり水を乗せて、指で軽くこすってやりました。
だけど、問題なく文字の判別は出来ますよね?
ほとんどにじまない。
拭き取らずに自然乾燥させた結果がこちら。
ぬれてしまったので、紙にクセが付いてちょっとクシャクシャになってますが。でも、ほとんど変化無いといって良いんじゃないでしょうか?
文字の部分も問題なく判別できる。
逆に、色が淡くグラデーションになっているような部分は、乾いた後に色が変化した感じがわかります。
以上のように、プリンタで普通紙に印刷した写真に水をこぼして、しかも水を拭き取らずに自然乾燥させてみました。
しかし字が読めなくなるようなことはありませんでしたし、色の変化もごくわずかで済みました。
「PIXUSで印刷した物は、水に強い!」と言えるのではないでしょうか。
さてさて、最初に紹介したキャノン純正の普通紙なのですが、両面にインクが載りやすくて水がにじみにくいコートがしてあるのだそうです。
紙の表裏を気にすることなく、両面印刷が可能で、インクがのりやすくて、しかも水に印刷がにじみにくい。
A4で100枚500円前後と言うことでちょっとお高いですが、大事な文書を印刷するときに使ってみてはいかがでしょうか。