ーOOO-結局最後は「人」でした…サントリー武蔵野ビール工場見学記

 
 モンドセレクション三年連続金賞受賞!の、プレミアムモルツが絶好調のサントリーさん。だから…というワケでもないのでしょうが、2008年の秋にサントリーは、武蔵野ビール工場を新しく改修しています。
 プレミアムモルツはどんなところで、どんなふうにして作られているのでしょうか?
 ということで先週の話なのですがワタクシ、サントリーさんの武蔵野ビール工場を見学してきたのです。

 今回ワタシが参加したのは、通常の工場見学とはちょっとちがう「トワイライトツアー」というコースです。
 夕方〜夜の工場を見学し、通常では見学できないミニブリュワリーという施設を見学し、最後に試飲があって、お土産にビールのジョッキがもらえます。通常の見学コースは無料なのですが、このコースは参加費が500円かかります。だけど大人気で、すでに9月の分まで予約が埋まっているのだそうです。
 あのですな、通常の工場見学コースも、事前に予約を入れておいた方が無難みたいですよ。

 
 さてさて、こちらがサントリー武蔵野ビール工場の入り口の様子です。ガラス張りの建物の中に、ピカピカのタンクが並んでいるのが見えますか? 大きさの様子を、建物の右に立っているお姉さんと比べてみてくださいね。何しろ工場も設備もデカいデカい。
 で、それを建物の中の方から見たのがこの写真です。


オリジナルサイズはこちら(横3000ドット)
 もうね、コレを読んでるみんなにはデカさが伝わってないと思うんだよね。
 見学者さんたちと対比してみてくださいね。
 とにかくデカいデカい!

 で、これらの大きい釜一つ一つに役割があって、プレミアムモルツはそのすべての釜を通り抜けてやっと仕込みが完了するんですな。
 釜の中は撮影禁止だったのですが、内部も外部と同じようにツルツルピカピカ。これを掃除するのは大変ですよね…と工場の方にうかがったら、「週に一度は内部に入って、人間が直接磨いています」とのこと。いやはや、大変だ!
 
 
 とにかく工場の隅々まで清掃が行き届いていて、ピカピカなんですよっ。食品業界に身を置くものとして、ワタシは頭が下がります。
 これだけピカピカにするのは大変ですよね…。
「ピカピカにしておくと、あるとき突然床が汚れていた時に『周囲のパイプに異常が発生したに違いない』ということで、異常をいち早く発見してトラブルを未然に防ぐことが出来るんですよ」


 
 さてさて、ビール工場見学っつーと、やっぱし最後にビールの試飲が楽しみですよね?
 この武蔵野ビール工場では合計三杯までの試飲が可能です。
 最初は工場出来たてプレミアムモルツで「スコール!(デンマーク流の乾杯です)」
 プハーッ、やっぱこれだね!
 
 そして次に、プレミアムモルツの「黒」を試飲です。
 ビールの原料はホップと麦芽
 で、黒ビールというのはホップの他に、麦芽をローストして黒く焦がしたモノを使うのだそうです。
 焦がした麦の香りは甘く、苦みが少なく華やかな香り。
 あ。オレ、コレ好きかも。どっしりしてるからグイグイっとは飲めないけれど、おちついてゆーっくり飲みたい感じかな。
 で、最後の一杯は「缶のプレミアムモルツのおいしい注ぎ方」の練習になるのです。

 これ、サントリーのおねえさんたちがスゴく上手に美味しそうに注ぐんですよ。
「おいしそうでしょう?」
「みなさんにもできますよ!」
「ぜひ、おためしくださいね!」


 この模様は、ぜひ工場見学に来て、直接見て欲しいですなぁ。とにかく素敵なんですよ。
 ということで最後は自分で実践です。自分で缶のプレミアムモルツを注いで、飲んでみます。
 プハーッ、やっぱこれだね!
 ビールを缶から飲むと、飲み口が小さいから香りを嗅ぎにくい。だけどグラスに移せば、飲みながら鼻でビールの香りを嗅ぐことが出来る。味というのは「香味」というのも大事な要素です。だから、缶ビールもいったんグラスに注いでから飲んだ方が美味しいのだそうです。
 最初の一杯は「工場出来たてだから美味しかったんじゃないの?」と思ってた部分もあったんだけど、いざこうやって缶からグラスに注いで飲んでみると、超美味い!
 プレミアムモルツそのものが美味しいんだなー、自分の家でもこの味が楽しめるんだなー、ということがわかるというか、確認できたのがうれしい発見でした。


 さてさて、まとめです。
 工場の設備は巨大でハイテクなんだけど、それを使いこなしていくのは人間で、やっぱりそこには職人魂がこもるんだなぁ、というのを感じたですよ。
 あと、最近は工場見学とか工場萌えとかが流行りなわけですが、そのはじめの一歩にビール工場見学はどうですか? 最後にビールの試飲が出来ちゃうし、ね。
 トワイライトツアーということで、見学を終了した時は夜だったんですが、夜の工場のビールタンクもキラキラしてキレイだったですぞ。