ーOOO-こんどのマックは何かある…マクドナルドの新しいチキンの味は!?
マクドナルドといえば牛肉100%のハンバーガー…、というワタシのイメージからかけ離れた新しいチキンバーガーが、つい先日登場しました。
で、コレ、どんな商品かというと…
- チキンバーガー ソルト&レモン
- 素揚げのような薄皮モモ肉はとてもジューシー、塩とレモンのオイルソースでさっぱりと。
- 7月2日より全国発売 レギュラー商品
- チキンバーガー オーロラ
- 鶏のムネ肉にオーロラソースを添え、ベーコンやチーズなどで具だくさんに仕上げた一品。
- 7月16日より全国発売 期間限定商品
- ジューシーチキンセレクト
- ジューシーな若鶏のモモ肉を、スパイシーでカリッとした衣でくるんだ一品。
- 7月2日より全国発売 レギュラー商品
うーん、いったいどんな味なんでしょうね?
ということでワタクシ、つい先日行われた日本マクドナルドさんの新製品発表会にお邪魔してきたですよ。
- マクドナルド「こだわり新商品試食会」ブロガーミーティングにご参加いただきありがとうございました。|AMNイベントレポート
- マクドナルド「こだわり新商品試食会」ブロガーミーティング レポート
- チキン | メニュー情報 | McDonald's Japan
ではそれぞれの商品の特徴を紹介しますね。
チキンバーガー ソルト&レモン
今回のチキンバーガーは、まず横長のバンズが目に付きます。バンズは手びねりということで一つ一つが違う形をしています。
そして全ての商品のメインになるのはチキンです。
このソルト&レモンでは、ジューシーなモモ肉を使用しています。
鶏モモ肉は通常よりも衣を薄くしてあり、素揚げのようなカリカリ感を演出しています。
かみしめた瞬間に、肉汁がジョワーッとあふれ出します!
そこに、あらびき岩塩を混ぜたオリーブオイルソースが添えられています。
チキンの油に、オイルソース! とてもオイリーなんだけど、レモンのおかげで不思議とサッパリした印象です。口の中にはガーリックの味が広がりますが、ニンニクの臭みは少なくて気にならないです。
驚くのは、鶏モモ肉に赤みが残っていたこと。生でないのは確かなんだけど、従来では考えられないような火加減です。
「工場で完全に下ごしらえを済ませてあるので、もちろん生ではありません。お客様にお出しする最後の仕上げに、お店で温める程度です」 とのことでした。
鶏肉の下にレタスが敷いてあるので、オイルソースや鶏肉自体の油がバンズに染みこむことはありません。食べる時に舌とチキンの間にレタスが挟まるので、さっぱりとした印象で食べられます。そのかわり、ちょっと崩れやすいかも。
塩オイルソース、ガーリックの香り、絶妙な火加減のジューシーチキン、口に広がる油…。
あまりにもおいしかったので、イベント終了後に、先行発売をしているお店でもう一度食べてみました。
そしたら、しょっぱさが薄まり、ガーリックがすっかり影を潜めていました。まだ今は先行販売の段階、お客様の声を聞きながらまだまだ味が変わり続ける段階なのですね。
しかし、かぶりついた瞬間のチキンのジューシーさは相変わらずでした。
チキンバーガー オーロラ
期間限定販売のチキンバーガーオーロラは、鶏ムネ肉を使ってサッパリ目に仕上がっています。
ベーコンやチーズなど、けっこう具だくさんなんだけど、野菜が多めなのでヘルシーに見えます。
そして、マヨネーズベースのオーロラソースが使ってあります。
商品名の「オーロラ」ってなんでしょう?
フランス語で「オーロラ」というのは「夜明け」という意味。で、ホワイトソースに裏ごししたトマトとバターを混ぜたソースが、ぼんやりとした暖かみのあるオレンジ色だったので「オーロラソース」って名付けたんだそうです。
で、日本ではマヨネーズとトマトケチャップを混ぜたソースのことも「オーロラソース」って呼ぶのだとか。
今回のチキンバーガー オーロラは、このマヨネーズとトマトケチャップを混ぜたオーロラソースを使っているのです。
ところで、「マクドナルドらしい味ってどんな味?」というのを調査してみると、マヨネーズベースのソースが使ってあると「マクドナルドらしいなぁ」と感じる人が多いのだそうです。
そういう意味で、このハンバーガーはマヨネーズベースのオーロラソースが使ってあるので「マクドナルドらしい」と感じる味に仕上がっています。
さらに、ハンバーガーに一枚だけ、カリカリに焼いたベーコンがはさんであります。
気づかずにこのベーコンをかじると、脂っこくないさっぱりした鶏ムネ肉の向こうから、香ばしいベーコンの味がハーモニーのように感じられて、また別の風味がします。
野菜やチーズなど具だくさんであること、そしてバンズが横長であることと併せて、一口ごとに違う味が楽しめるハンバーガーに仕上がっていました。
ジューシーチキンセレクト
ピリッと辛い、スパイシーでジューシーな骨なし鶏モモ肉のフライが、二切れで200円です(お店によって価格は異なります)。
鶏モモ肉のフライではあるのですが、さきほどのチキンバーガーソルト&レモンと同じ肉ではありません。
食べた時の歯ごたえを考え、肉の線維をカッティングする方向が違うのだそうです。
そして、衣の厚さや味付けも異なっています。さきほどのソルト&レモンでは素揚げに近い極薄の衣を、そしてこのジューシーチキンセレクトではサクサク感を感じられる厚めの衣となっています。
とにかく、ビールを呼ぶ味です!
でも、このチキンに勝てるような味のチキンを出せる居酒屋があるだろうか?
しかも、2切れで200円で!
そう考えると、驚くほど安い一品です。
そしてこのお肉も、少し赤みが残った絶妙な火加減で、噛んだ瞬間に肉汁があふれ出てきます。
あまりにもおいしかったので、「夕食の一品にしたい!」などなど、絶賛の声があがりました。
で、どんな味なのか気になるアナタ!
現在マクドナルドでは、新製品の一口試食会が開かれています。興味がある方はぜひどうぞ。(6月30日まで、夕方18時〜19時、予定数で終了、一部店舗では開催せず)
チキンの試食を終えての感想
このブロガー向け発表会では「味付けが濃い」という意見が多かったんですが、後にワタシが実際に原宿店で商品を購入したところ、塩味は若干マイルドになり、ガーリックは影を潜めていました。
日本全国のマクドナルドでは一口試食会が行われています。ここで得られた意見をフィードバックして、最終的な味の調整がなされるんじゃないかなーと思うんですね。
だけどワタシとしては、あのしょっぱくってガーリックのきいたチキンバーガーが恋しく思えてならないのでした。
商品にして全国展開するには、商品としてとがりすぎた部分は丸めなきゃならないワケですよね。だけどその「とがり」が個性だったりするわけで。丸め過ぎちゃうとフツーになっちゃう。商品開発って、難しいですよねぇ。
ブロガーイベントの最後に、「アナタがマクドナルドの社員だったら、どんな新製品を企画しますか?」というアンケートがあったんですね。
で、そのアンケートの意見に対するマクドナルドさんの回答の一つ一つが、
「すでにそのアイディアは試してみたことがあるのですが…」
「しかしそのアイディアはマクドナルドにそぐわない…」
といったような感じで、「ユーザーがパッと考えるようなことは、すでに試行錯誤して試しています」という、開発さんの苦労話のプレゼンテーションになっていたのが面白かったです。
このイベントの模様はまるまる全部Ustream上に上がっているので、興味がある方はそちらもご覧くださいね。
「みんなの」マクドナルド
さてさて。以下余談。
以前マクドナルドさんのイベントに参加した時に「お年寄り向けのメニューを!」という意見を出した者としての目線で。
マクドナルドは従来の「若者向け」というポジションから、いよいよ「お年寄りにも」…というか「みんなのマクドナルド」になろうと舵を切っているのだなぁ、と。
今回の新製品では、笑福亭鶴瓶さんをCMキャラクターとして起用しました。これは、従来のマクドナルドのCMタレントの中で、中村勘三郎さんを超え、最も高齢です。
TVCMの中で、鶴瓶さんは高校生たちとうちとけて話をしていました。
マクドナルドは、若者も高齢者入り交じった、そのような雰囲気の店になろうとしているのではないでしょうか。
それは年齢層やターゲットをしぼらない「みんなのマクドナルド」への転換なのです。
で、今回のCMキャラクターが高齢者をターゲットに入れているとするならば、今回の「新チキンバーガー」もまた、高齢者をターゲットとしているのではないでしょうか?
今回のチキンバーガーは、味付けの塩味やガーリック味が結構はっきりとしていました。これは一見高齢者向けではないように思えるけれど、実のところ高齢者に向けた味付けなのかもしれません。
というのは、高齢者は味覚が衰えてきているから、ハッキリした味付けの方が美味しいと感じるからです。
それから、見た目に野菜たっぷりだから、健康に配慮してる感じになれます。
さらにチキンは骨もスジもなく、とても柔らかく調理されていて、入れ歯の人でも食べやすく出来ているのです。
ところで、僕らがいつかお年寄りになったときに、急に「おかゆに梅干しさえあればご馳走じゃよ…」とか言い出すとは思えないわけで。
僕らがお年寄りになった時には、やっぱり「たまにはハンバーガーが食べたいなぁ…」と思っちゃうんじゃないでしょうか。
そんな時、ふらっと行きやすい「みんなのマクドナルド」があると、いいなぁって思いませんか?
未来の僕らが「美味しい!」と思っちゃうような「みんなのハンバーガー」を、マクドナルドさんには作り続けてもらいたいですね。