ーOOO-3D映像あれこれ … CEATEC2010ぶらりぶらり

 3D映像が普及しない普及しない…と言われつつも、今年のCEATEC2010も3D映像が花盛りだったですな。
 
 最も驚かされるのが、そして今回のショーの華なのが、ソニーのブースでしょう。
 21.7m×4.8mのLEDスクリーンで3D映像を表示していました。
 ソニーのブースの前では、こんなふうな偏光レンズのグラスを配っています。

 偏光レンズで見る3D映像は、シャッター式と違って目に違和感が少なくて自然です。
 で、超巨大モニターからはアレコレ飛び出すし、その前にあるステージではキレイなコンパニオンさんが歩き回るし、どこまでが現実でどこからが映像なのか、よく分かんなくなってきます。

 イベントの合間は、この巨大スクリーンを使ってグランツーリスモ5で遊ぶという夢のような体験が可能でした。
 デカいだけでも興奮するのに、まして3D!
 デカい! デカくて飛び出す! ヤバい!

 画面の表示遅延が0.150秒ほどあって、コレ単体ではゲームにならないのですが、ソコが解消できれば超欲しい。家に置きたい。ってか置けないけど。ってか買えないけど。


 東芝のブースでは裸眼立体視による3Dテレビの展示がありました。
 
 写真撮影不可だったのですが、コレまたすごかった。
 3D映像用の右目用・左目用の画像から、リアルタイムで間を割って9枚の画像を作り出します。これを、通常のテレビの4倍のドットを表示可能なモニターに表示します。その表面には、特殊なレンズ状のフィルムを貼ってあります。
 言葉じゃワケわからん、って?
 いやしかしね、たしかにメガネなしで3Dに飛び出して見えたよ。
 シャッターとかフィルムがいらないから、画面が明るい。目に優しい。
 で、「間を割って9枚の画像を作り」というところがポイントで、左右に動くと、ちょっと画面に表示されてるモノの後ろが見えるというか、回り込めるんだ。少しだけね。
 だから、「立体!」というより、「自然!」って感じの映像だったですね。いやぁ、すばらしい。
 画面表示の遅延はどれくらいなんだろうなぁ? このテレビでグランツーリスモ5をやってみたいなぁ、などと思ってしまいましたよ。


 NHKは、さらに一歩進んだ裸眼立体視にチャレンジしてました。
 なんと、上下方向にも立体なんです!
 上からのぞき込んだり、下から見上げたり出来ちゃいます。

 これ、どうやって撮影するんですか? と尋ねたら、
「カメラの前に細かいレンズを並べたモノで撮影して、同じように細かいレンズを並べたもので表示することで、立体的に撮影することが可能なんです」
とのことでした。


 3D映像のブームは一段落してますが、技術は長足の進歩を見せています。
 個人的にはメガネをかけるタイプの3D映像に慣れてましたし、不満はなかったんですが。しかし、やっぱり裸眼で3D映像を見ると明るいし、疲れないし、何より自然さを強く感じました。
 裸眼立体視の可能な大画面テレビ…なんていうと超高価になりそうではありますな。
 ですが、裸眼立体視Nintendo3DSも来年春には発売になることですし、立体映像はより一般的な技術になるんじゃないでしょうか。


 ま、我が家の場合はその前に、地デジ対応テレビに買い換える必要があるのですが…。