ーOOO-趣味だけど本気だけど…FinePix F300EXR

 あれは先日のサントリー白州蒸溜所見学ツアーの最中のこと。愛用していたFinePix F200EXRが壊れてしまったのでございます。
 いや、確かに最近調子が悪かったんですよ。カバンの中にほうりこんでガシガシ使ってたのがよくなかったのか、ときどき画面が変になることはあったんですけど。
 で、白州蒸溜所を見学中に、いよいよダメになって。
 接触不良なのか、ねじったりすると表示が戻るので、だましだまし使ってたんですけど。
 
 ウイスキーの樽に焼きを入れる「リチャー」のシーンでいよいよダメになったのです。
 
 ある意味、美しい写真ではあるのですが…。


 すぐにCEATECに行くのは分かっていたので、すぐにカメラが使いたい。修理に出す時間はない。
 あと、修理に出すと1万5千円くらい取られる。
 じゃあ、なんかデジカメ買っちゃおうか?
 で、いろいろ考えて。
 趣味なら本気でEOS60Dです。だけど、そんな予算はないし。あと、壊すと痛いし。ズボラでガサツだから、また壊しちゃうだろうなぁ…。そう思って一眼レフ系はパス。
 日常的によく使うカメラって、結局ケータイのカメラで。ずっとポケットに入ってるという気軽さと、パッと撮ってサッとネットにあげられる気安さがあって。
 カメラにお金はかけられないけど、写りのいいカメラが欲しい。ブログを書く上で、手持ちで暗い部屋でブツ撮りがこなせるカメラが欲しい。
 ということで、アレコレ考えて、FinePix F300EXRを買ったのです。壊すと痛いので、今回はビックカメラで3年延長保証も付けてもらっちゃったぜ。

 いぜん使っていたF200EXRは、自分では納得ずくで買ったし、とっても良かったのですが。
 でもネットで評判を調べると「クソみたい」「劣化した」「昔の機種の方が良かった」「大昔のナントカは神機だったけど…」みたいなボロクソな書かれようで、ガックリきちゃいました。
 しかし今ネットを調べると「F300EXRはクソ」「劣化した」「F200EXRは神機!」とか書いてあります。
 おいおい、いつからF200EXRは神機になったんだよ?
 まあそういうことで、F300EXRを買う場合はネットの評判を気にしないで買う心構えが必要になります。


 とりあえず何がいいって、ピントが合うのが早いです。これはCCD上にAF用のエリアを作ったからなんだそうです。
 明るければ、ほぼ瞬間的にピントが合います。ただ、暗いとそれなりなスピードになってしまうのですが。


 それからあれこれ機能があるのですが、最も心惹かれたのは背景ぼかしコントロール機能。
 これさえあれば、料理の写真なんかを撮った時に背景がぼやけて、美味しそうな感じに写すことが出来るわけです。
 
 上はフツーに撮った写真です。
 で、ぼかしコントロールをやってみたのですが、あるていど奥行きがないとボカシが決まらないみたい。
 ラーメンが伸びない程度にアレコレ試行錯誤したのですが、こんな感じで。
 
 ぱっと見だと、まあまあという感じ。
 だけど背景のぼやけ方も不自然で、なーんかイヤな感じ。あと、よくみるとドンブリのフチが一部ぼやけてます。これはファームウエアのアップデートに期待したいところです。
 とはいえ、縮小してブログで使う分にはけっこうアリだと思うのです。


 F300EXRはコンデジなのに、ズームが強力です。光学15倍、デジタル67倍。あとワイド側が24ミリからということで、けっこう広角にも強いです。
 
 ワイド端から撮った画像。24ミリ。
 
 16倍光学ズームで撮った画像。360ミリ。
 上の画像で人物の顔がぼやけているのは、手作業で画像加工ツールでぼかしたからです。
 
 67倍デジタルズームで撮った画像。1584ミリ相当。
 これは画像に手を加えていません。人物の顔がぼやけるというか、塗り絵みたいになっています。
 このくらいズームを効かせると、一脚を立ててもグラグラ揺れます。建物が揺れてるんだか、空気が揺らいでいるんだか。
 とはいえ、特殊効果的にはまあまあ使える機能です。光学ズームが15倍まで行くので十分実用的だと思います。


 さらに、パノラマ撮影とか色々な機能があるのですが、中でも気になったのが「ペット自動検出機能搭載」。
 画面の中に動物がいると、そこにピントが合うのです。それから動物が正面を向いた瞬間にシャッターが切れるスマイルモードも搭載です。いぬモードとねこモードがあります。
 
 とはいえ、まだうまく使いこなせていないのですが。
 AFの速度が速いので、思った瞬間にシャッターを押しちゃった方が早いみたいです。
 そのほかの感想は、またいずれ。