ーOOO-闇にうごめくネコを撮るべし!…Canon EOS 60D
というわけでEOS60D試用レポートの第2回であります。
前にもチラッと書いたように、ワタクシ一眼レフカメラは初めてなのでして。EOS60Dはコンパクトデジカメとは全然違うわけなのですよ。大きさとか値段とかが。
もうとにかくね、使う前の段階からして違う。
ポケットから出して、電源オンでサッと撮る! というわけにはいかない。組み立ての行程が入るわけです。
まずはカメラバッグから本体とレンズを取り出します。
組み立てとは言ってもそこはそれ、ガンプラよりもグッと少ないパーツ数。
落ち着け、オレ!
レンズキャップを外す前に、周りのスカートみたいなリングの部分を取り外します。
んで、ひっくり返して装着。
このひらひらの部分が、レンズに余計な光を入れないためのフードなワケです。
レンズキャップは前だけではなくて、後ろ側にも付いてます。
ここも、パカッとな。
でもって、ボディのキャップを外して、ここにレンズをセットするわけです。
カメラの心臓部のCCDがキラキラ輝いていて超カッコいいんだけど、のぞいているとホコリが入っちゃいそうなので気をつかいます。
ということで、ザッとまとめると
- レンズキャップ前/後を外す
- レンズのフードを外してつけ直す
- ボディキャップを外す
- レンズをボディに装着する
の、簡単4ステップなのです。
いやあ、簡単とは言え、コレは慣れてないとシャッターチャンスを逃しちゃうよねー。
多少カメラが痛んでもいいから、自分だったらレンズをボディに装着した状態で持って歩くかな。ま、今回は借り物だから、痛めないように外しておくけどね。
と、そこに、シャッターチャンスがやってきたっ!
ヤバいっ!
ネコが逃げ出す前に、カメラを用意しなければっ!
あせあせ…。
間に合ったッ!
今の季節の17時過ぎはけっこう暗い時間で、夕方というより、夜の入り口。
ネコの目がくりくりと真ん丸になってるのが分かりますか?
ちょっと回り込んで、身体も激写!
意外にマルッとした体つきで、冬毛に生え替わったばかりのせいか、ふわふわフカフカした毛並みをしています。
暗いし黒いから、こういう場合コンデジだとなかなかピントが合わないし、写したとしてもシャッタ−スピードが長すぎて、モヤッとしたような写真になりがちです。
でもEOS60Dはノンフラッシュのオートフォーカスで、バシッと決めてくれました。
しかしカメラが気になるのか、警戒したネコは奥へ、奥へ。
なかなか出てきてくれません。
こんなとき役に立つのが、EOS60Dの液晶モニタです。
液晶モニターは広げて回転させることが可能で、カメラアングルに格段の自由度が加わります。
ここでは、自分は看板の影に隠れて身体を隠し、カメラをうんと低く構えて看板の下から右奥方向にレンズで狙い、液晶モニタは自分が見やすい角度に設定しました。
狙いたい方向にレンズを向けられて、なおかつ状況をモニターで把握できます。
EOS60D、ネコ撮りカメラにイイ感じだなー。
あと右上の写真は、ネコと同じ場所でケータイで撮ったんだけど、真っ暗でしょ?
EOS60Dは、ノンフラッシュでもかなり明るく写してくれます。
看板越しに身体を隠して写真を撮ったら、少しネコも警戒心を解いたみたいです。
これくらい暗い時間にネコを写したことがなかったから、目をまんまるにさせた夜のネコの表情がとても新鮮で、可愛らしいと感じます。
アップにして撮るのも良いんだけど、ちょっと引いて撮ってみたらコレも良かったです。
地面の手前の部分がボケているのが「ああ、一眼レフで撮ってるんだなー」という感じ。
ふだんコンパクトデジカメばっかり使ってた自分としては、「腕が上がった!?」「イイ写真が撮れた!?」という満足感を感じられました。
とにかくいっぱい撮ったんだけど、自分としては最初の写真(岩に隠れてるヤツ)が、いちばん良く撮れてる気がしてお気に入りです。手前で葉っぱがボケてる感じがキレイだなーと思うのです。
さてさて。
液晶モニターのアングルが変わることのメリットを「運動会で子供を撮影する時に便利なのかなー」くらいにしか思ってなかったワタクシだったのですが。
しかしコレは、けっこう強力な機能ですぞ。
カメラを構える角度って、目や顔の前に固定されてたじゃないですか。
それがEOS60Dなら、真横を向けてもいいし、真後ろを撮ってもいいワケですから。自由度がスゴく高いです。
ユーザーの使いこなしかた次第で、いろいろなアングルからの撮影にチャレンジできそうですね。