ーOOO-オレと年末年始特番

 年末年始になるとテレビの特番が多いものですな。
 どっちかっていうと平常営業の方が見る番組が多いのに、特番が多いとつまんないよなー…などと思いがちなワタクシです。
 実家の兄も同意見で、12月の頭からHDDレコーダーにあれこれ番組を録りだめしてましたっけ。だけど、クリスマス特番のつまらなさに耐えきれずに、せっかく録りだめした番組を早くも取り崩すハメに。このままでは年が越せない…と泣きが入っておりました。


 んで、いまさらながら思ったのですよ。
 年末年始の特番っつーのは、特別に面白いから「特番」と呼ばれるわけではなくて、単に通常編成と違いますよという程度の意味…「通常じゃない番組」だから「特別番組」と呼んでいる程度の話なのではないかと。
 考えてみればテレビ業界の皆さんは高給取りなワケで、クリスマスや年末年始にはキチンと休暇を取って、海外で優雅なバカンスかなんかを過ごしちゃっているのではねぇか、と。
 で、優雅なバカンスを取るためには、通常の番組なんかやってられねぇ、と。
 「今年一年を振り返るスペシャル」とか言い張って、めったやたらと過去のVTRをぶち込んで予算をかけずに時間を水増しして番組を構成し、それを恥ずかしげも無く「スペシャルなんですよ!」「年末特番です!」と言いはってお客様の前に出す…。
 それが奴らの言う「年末年始特番」の正体なんだよ!
 ちくしょうちくしょう!


 とか言いながら、日曜日の夜はM-1グランプリを堪能したりしたですよ。いやあ面白かった。
 ほんでもって月曜日の夜はTBSのJIN総集編スペシャルですよ。
 夜7時過ぎにたまたまチャンネルを変えたら放送してて。
「ああ、総集編なのか。コンパクトにまとめてあるのかな…」
などと思っていたら、夜の9時を超えても終わる気配がない。じゃあ10時終了かと思えばそれも超えていく。11時で終わるかと思いきや、最終的に11時30分までの堂々とした4時間半スペシャルだったですよ。
 しかも前後編なので、火曜日の夜も7時〜11時30分までつきあうハメになっちゃったですよ。うーん、まんまとしてやられた!
 いやよいやよと言いながらテレビなしでは生きていけない自分自身にあきれると共に、テレビ好きな自分を隠さずに正直に生きていこうと開き直ってみたりもして。


 ところでウチにはテレビの番組表が無いのですよ。新聞取ってないし。
 いや、まあ、ネットで検索すれば番組表を見られるんだけど、やっぱり年末年始の特番をチェックしようと思えば、一覧表がないとかったるい。
 ということで、コンビニにTVBrosを買いに行ったですよ。
 そしたら、ウチの近所のコンビニにTVBrosがない! っていうか、テレビ系の雑誌が蒸発してた!
 考えてみればテレビ雑誌の年末年始特大号が発売されたのは、12月の中頃だった。あれから約10日、売り切れていたっておかしくないし、っていうか古くなっちゃったから雑誌の棚から撤去されていてもおかしくない。
 と、そこにあったのはTVガイドプラスという雑誌。表紙には嵐の面々が微笑んでいる。ちょっとつるつるした表紙で、いい紙を使ってる感じ。いつも買ってるTVBrosとは大違い。
 まあこれでいいや、と買って帰って驚いた。
 ありえない…番組表がない!
 どうやらTVガイドプラスは、番組の紹介をする雑誌ではなく、タレントさんのグラビア記事が売りの雑誌だったのでした。中を確認しなかった自分が一番悪いのだが、しかしTVガイドと名が付く雑誌なのに番組表が載ってないとは…。
 結局ワタシは会社帰りに本屋に行って、TVBrosを買ってきたのでした。


 ところでJINスペシャルなのだが。
 スペシャルと言いつつ、予算を全くかけずに全編を再放送で構成するというスタイル。しかもちゃっかり「来年の春のJIN完結編にご期待ください」的な宣伝がうるさいくらいに入ってくる。
 特番のあり方として唾棄すべき存在である…はずなのだが、このドラマを自分はしっかり楽しんでしまっていた。
 しかもワタシは本放送の時に見たからストーリーを知っている。だからこの先どうなるかを知りつつ見ているのに、ハラハラドキドキしていたのだ。
 ある番組を見ている時には「マンネリだなー」とか「もっと新しいパターンで」とか思うことが多いのに、わかりきっていても面白いモノは面白いと感じてしまうモノで、不思議なものですな。


 JINは面白いから今回のスペシャルの視聴率が良いといいなぁ…と思いつつ、年末年始の特番が再放送みたいなもので埋め尽くされる状況はイヤだからコケればいいのに…という気持ちの間で揺れているワタクシだったりするのでした。