ーOOO-つなげるつながるXPERIA arcとソニーBRAVIA

 docomoAndroidケータイ「XPERIA arc SO-01C」のタッチ&トライイベントに潜入したら、XPERIABRAVIAをつなげることで可能性がどんどん広がっていくことに驚かされた! というレポートなのであります。

 
 さて前回の記事の最後で思わせぶりだった上の写真、「すわ!XPERIA playか、まさかのNGPか?」とか思っちゃった人はいませんか?
 っていうか会場に入ると正面にいきなりコレがあったので、ワタシは興奮しながら会場の担当者さんに「こここ、コレがアノ、XPERIA playみたいな? まさか?」と尋ねたら、
「いえいえ違います、これはHDMIケーブルでXperia arcとBRAVIAを繋いだデモでして。このゲームはAndroid用のゲームです」
 ちぇっ、なーんだ。
 しかし、大画面のBRAVIAに繋いでも、けっこう画質が良いなぁ…と思いました。3D表示の潜在能力はなかなか高そうです。
 ゲームそれ自体はAndroidの傾き検出機能を使ったもので、本体を傾けてハンドルを切るタイプのドライブゲームで、慣れればXperia arc本体を見つめるよりもBRAVIAの画面を見ていた方が走りやすかったです。
 
 Xperia arcHDMIケーブルを繋ぐと720p相当の表示性能があるとのことで、FFのデモムービーを再生してもらいました。さすがに秒60コマという感じではありませんでしたが、それでも秒20〜30コマくらいの画像をコマ落ちなしで再生するので驚かされました。
 BRAVIAの大画面に写しても破綻のない画像なのですが、手元のXPERIA arcの実機に表示されるムービーも大変美しかったです。
 デモムービー以外も大画面で再生することができます。
 ためしにニコニコ動画を再生してみました。接続環境はWifiでしたが、この程度のコメントの弾幕には息切れすることもなく、スムーズに再生していました。

 さっきのはニコニコ動画専用ブラウザではなくて、Xperiaの標準ブラウザ上のFlashで再生されたものです。
 もちろん二本指で拡大縮小も可能、拡大後も動画の再生はスムーズに行われていました。

 
 HDMIケーブルで繋ぐことで、ブラビアリンクが生きてくる…ということで、接続時にはBRAVIAのリモコンでXperia arcを操作することが可能です。この場合、リモコンの上下左右や決定キーを使って全ての操作が可能なわけですが、ソニーさん的には
「ちょっとした写真や動画ファイルの再生の時に使っていただければいいなあ、という感じでして。さすがにリモコンでゴリゴリ操作するのは不便かなぁ、と思いますね。むしろ逆にBRAVIAを、Xperiaで操作してみていただきたいんですね」
 
BRAVIAに限らず、テレビやビデオのリモコンはやはりボタンが多いですから、そこをXperiaで使いやすく、という提案です」
 右側のXPERIAは、ボタンがいままでのリモコン状に並んでいます。
 左側のXPERIAは、タッチパネルで上下左右を選ぶ直感的な操作が可能になっています。
 タッチパネルだけではなく、音声入力を使うことも可能です。
 たとえば最新のBRAVIAではYouTUBEの動画を再生することが可能なのですが、この検索にリモコンではなく、XPERIAのキーボードを使うことも可能ですし、音声入力で検索することも可能です。

 辞書になさそうな単語と言うことで「ロケみつ」という単語をつぶやいてみましたが、キッチリひろってますね。
 もっと長い文章をつぶやくことも可能です(後述)。

 でもって、ざーっと検索結果の一覧が表れるわけです。
 音声入力で動画の検索が出来るっつーのは、なんだか未来を感じませんか?


 さらに、XPERIAに繋がるのは、BRAVIAだけではありません。
 コレがソニーのブルーレイに繋がると、どんな事ができるんでしょうか?
 音声入力で番組の録画予約が出来るわけです。
 

「金曜の夜のテレ東のニュース」と、わりとあいまいな文章をつぶやきましたが…。
 無線LANや電話で繋がった状態のブルーレイに接続、キチンとワールドビジネスサテライトが録画予約されました。


 番組の開始時間や番組名をキチンと指示しなくても、わりと普通の日本語で話せば録画予約が簡単にできてしまいます。
 コレ、「ウチのオカンに予約頼むより簡単だし、早いよなぁ…」とか思いませんか?


 で、これはさっきつぶやいた「金曜の夜のテレ東のニュース」という文章を、XPERIAが「ニュース/報道・テレビ東京・金曜日・夜」と細かく分析して、そこから番組を検索しているんです。

 たとえば「日曜8時のアニメ」と予約すると、「8時というのは、朝8時あるいは20時のこと」と検索条件を二つに分けてから、候補を絞り込むんだそうです。
 ほかにも「週末の〜」なんていうと、けっこうあいまいで幅が広いですよね?この場合、金曜日の18時から月曜日の3時くらいまでの番組が検索候補になるそうです。

 ここまで出来るなら、ブルーレイに録画した番組をXPERIA arcで再生できますよね?
「あ、ソレはだめなんです」
 えーっ! なんでですか?
「技術的には可能なんですけど、法律の面でなかなか難しい、ということになっています」
参考)1対1通信のロケフリは「自動公衆送信装置」になりうるか 「まねきTV」最高裁判決の内容 - ITmedia News
 新しい技術が生まれる時に、法律にしばられることがある、ということですね…。なかなか難しい問題だなーと思うんですが、1ユーザーとしては『自分で録画した番組くらい、好きに見させてくれよ』と思ってしまいます。


 ちょっと話はそれましたが、このほかにもXPERIAarcには様々な機能があるのです。
 XPERIA arcにはFMラジオが搭載されています。
 ラジオを聞いている時に、気になる曲があったら検索できます。さらに検索結果からmora経由でダウンロードして購入することが可能です。

 また、音楽を再生中に、関連する動画をYouTUBEで検索することが可能です。


 XPERIAarcの多機能さには本当に驚かされました。
 今回のイベントは銀座のソニービルで行われたのですが、ソニービルならではのソニー製品との連携を生かしたデモでした。
 もしもこれがdocomoショップの店頭ならば、XPERIAarcのこういう魅力を知ることは出来なかったでしょうし、家電量販店でもここまでのデモを行う店はおそらく無いでしょう。
 「ソニーならスマートフォンを使ってここまでやる、ここまで出来る」という本気というか、気合いを感じるタッチ&トライのイベントだと感じました。


 銀座のソニービルでは2011年3月13日までこれらのデモに触ることが可能です。また、愛知、大阪のソニーストアでも同様のイベントが開かれているようです。
 XPERIA arcに興味がある方はもちろん、興味がない方も、ぜひ1度タッチ&トライしてみてはいかがでしょうか?

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