ーOOO-時計で出来た山

 行きつけの接骨院。カラダをほぐしてリラックス。
 ワタシのカラダを揉みながら、ワタシより年下の院長先生はイタズラっぽく、こういった。
「そうだ、一つ質問していいですか?」
 は。改まって、なんでしょうか?
「時計で出来た山って、なーんだ?」
 えっ…なぞなぞですか?
「なーんだ?」
 えっと。…えーっと?
「コレって、小学生のなぞなぞなんですよ」
 えーっ! わかんないんですけど。
「はっはっは、カラダだけじゃなくて、頭もカチカチですねぇ。もっとやわらかくやわらかく」


 答えのでないままマッサージは終わったのだが、「ねえ、あのなぞなぞ、答えは何なんですか?」と尋ねるのも気恥ずかしく、そのまま帰るワタクシ。
 しかし、謎は深まるばかり。
 翌日もマッサージに行ったけど、「えーっ!まだ悩んでたんですか?小学生程度のなぞなぞですよ?」とか言われちゃいそうなのがイヤで、答えを聞けずじまいなのだった。


 で、勢い余ってその翌日に、会社の後輩君に「時計で出来た山、なーんだ?」というなぞなぞを出してみたのだった。
「えーっ! わっかんないっすねー。答えはなんなんスか?」
 いや、オレもわからなくて…。
「無茶ブリだ! っていうか、なーんかモヤモヤしてじれったいッスね」
 一緒に答えを考えようじゃないか!
「そうッスね…うーんと、時計の山で、「とやま」!っていうのはどうですか?」
 ちょっとモヤモヤするかな…。なんかスッキリしないっていうか…。
「じゃあセンパイはなんか答えがあるんスか?」
 オレの答えは、「山」を「さん」と読ませることにして、「時計屋さん(時計屋山)」なんじゃないかなーと思ったんだけど。
「スッキリしないッスねー」
 じゃあもう一個、時計はカチカチ言うから、「カチカチ山」かな−、なんて」
「ソレもスッキリしないッスねー」
ということで、

Q)時計で出来た山、なーんだ?
  1. 時計の山で、「とやま」
  2. 時計屋さん(時計屋山)
  3. 時計はカチカチ言うから、「カチカチ山」
  4. そのほか

という3択プラス1で、しかも答えがまだわからないというモヤモヤっぷりなのだった。
「もう、マッサージの先生に答えを聞いてきてくださいよ!」
 いやー、「あれから何日も悩み続けて、しかも答えが3つあるんだけど、本当の正解は何ですか?」なんて、いまさら聞きづらいじゃん?