ーOOO-フリマ
こないだの土曜日の午後、暑からず寒からずの心地よい空の下、ぷらぷら歩いていたら、だだっぴろい駐車場の入り口に立て看板が出ていて、「フリーマーケット開催中!」と書いてあった。
で、ワタシは一人、何の気なしに様子をのぞくことに。
と、だだっぴろい駐車場の中央にはクルマが何台か止まっていて、その隙間にお店が何軒も。そこに人がチラホラいるのがわかる。
もうちょっと近付いてみる。っていうかその人たちはみんな、座っていた。
さらに近付いてみる。座っている人たちはみんな出展者で、今このフリーマーケットにはお客さんがいないらしい…ということが見て取れた。
出展者がたくさんいるのにお客さんがだーれもいない、荒涼としたフリーマーケット。出展者同士で何かする…とかそういうことも無いらしい、殺伐とした空間。
のこのこ一人で近付いていくのは、あまりにも気が引けた。
で、ワタシは「フリーマーケットを見に来たんじゃないんですよ、ただ、ちょっと広い駐車場を歩いて横切ってショートカットしようとしただけですよ、みなさんのお邪魔をするつもりはありませんよ」というオーラを出そうと、必死でさりげなく努力した。
そうしてだだっぴろい駐車場の対角にある出口にたどり着いたら、そのゲートはガッシリ閉まっていた。
そして今度こそ、出展者に目をあわせないように、刺激しないようにして、不自然にUターンして、帰った。