ーOOO-電子書籍のページめくり再考

 こないだイーモバイル/シャープの最新型GARAPAGOSを触った体験談のついでに電子書籍のページめくりの話を書いたら、ウチのブログにしては珍しいくらいの反応をいただいたきました。
 で、せっかくなので、その続きを。

ページめくりのアニメはキャンセルできた

 GARAPAGOSの電子書籍ビューアのページめくりについて「あのアニメは直した方が良いのでは?」というのが前回のワタシの記事の主張でした。
 だけど、「設定を変えるとアニメーションがオフに出来たのかも?」と気づき、発売直後のアキヨドに行って触ってきたですよ。

 そしたら、ビンゴ!
 設定メニューの中で、ページめくりの表示(ここではエフェクト)を変更することができました。

 「エフェクト1」が、デフォルトのページめくりアニメ表示です。
 店頭デモ状態や購入時の初期状態では、この表示方法が選択されています。

 「なし」にすると、パッと画面が切り替わります。
 切り替わりは素早いのですが、逆にページの切り替わりを意識してしまうというか、「パッ」というめまぐるしさを感じるので、ワタシ的には好もしくないです。

 「エフェクト2」にすると、ページの左右が繋がって、1ページ単位でスクロールすることが可能です。
 ページの最後の行を読みつつ、次のページの冒頭部分へ視線を移しやすいので、ワタシ的にはこの表示法が一番見やすいと感じました。

 ということで、「GARAPAGOSを買ったら、エフェクト2に変更して読むのがオススメ!」というのが結論なのであります。


 以下余談。

ページめくり再考

 前回の記事で「読者の視線はこう動いている」という説明写真を付けたところ、
「奇数ページから奇数ページに視線が飛んでいるような違和感が。実際の書籍では違うのでは?」
というご指摘をいただいたので、あらためて説明を。


 ワタシの主張は、「ページをめくるときというのは、最後の行を読みつつめくりながら、一刻も早く次のページの冒頭に視線をうつしたいモノなのだ」ということです。
 で、いちおう「実際の書籍だとどうなるか?」というイメージ図を。
 
 実際にはもっと「パッ!」とめくっているので、こんなにページが不自然にねじれることはありません。あと、右手でむりやり押さえながら左手で写真を撮っているので、手の動きについてはご勘弁を。あくまでも参考イメージです。
 前回の記事の繰り返しになりますが、実際のページめくりでは、本をそらしてから親指で押さえておいたページをピッとはなしてめくる、というパターンが多い気がします。


 実際の読書はさておき、以下ここではGARAPAGOSをテーマに電子書籍のページめくりについて考えていきます。
 現状の電子書籍ビューアはおおむね1ページ単位でめくらせる作法になっているので、「奇数ページから奇数ページに」というか、片面印刷の原稿をどんどんめくっていくようなイメージで読み進めていきます。
 
 で、参考イメージの写真を撮っていて気がついたのですが、電子書籍的ページめくりは、コピーの書類を読み進めていくのに近いんですね、きっと。
 書類の左上をホチキスで留めてあるから、右下からめくるかんじ。


 で、こういう書類をめくるときにも、目はラクをしようとしてるんじゃないでしょうか?
 原稿のゲラとか論文とか、とにかく大量の文章を自分のペースで読むときは、多分こんな感じ。
 
 読み進めていって、4分の3くらいまで来たら、読みながらゆっくりとページをめくりはじめます。めくりつつあるページと一緒に、視線は上に移動します。
 
 めくりきったときには、次のページの冒頭部分に視線の移動が完了しています。
 で、ページをめくりながら視線が移動していくのだから、全ての文章を読むために視線を最下段まで動かしていない、ということになります。
 
 大量の文章を読むために、端から端まで眼球を動かすのは、やはり目が疲れます。
 ページをめくりながら文章を読むことで、視線の移動量を抑え、知らず知らずのうちに目の疲れをいくらか軽減しているんではないかなーと思いました。