ーOOO-ぶらり東京オートサロン
ぶらりと東京オートサロンに行ってきた、って寸法ですよ。
幕張メッセで開かれてる自動車ショーなのですが、クルマに興味がないヒトだと「それって、東京モーターショーとう違うの?」と思うでしょうな。
いちおう「オートサロンは改造車の祭典」というのが正解なのですが、ぶっちゃけ、クルマに興味がないヒトからすれば、どっちも同じなのでは?(←えー!)
とりあえずワタクシ今回は、グランツーリスモ5に出てくる架空のレーシングカーX2010を見るのが目的でした。
その特徴は、地面から空気を吸い込んで後ろに吹き出し、クルマを地面に貼り付ける力を増していることです。
ということで真ん中にジェットエンジン的な空気吹き出し口が見えるでしょうか?
しかしこれは実際のレーシングカーデザイナーが作り上げた、精巧な模型なのです。
で、実際には性能が出せないし売る予定もない、いわゆるショーカーというか、そういうのを見に行くのがモーターショーの楽しみじゃないですか?
オートサロンのクルマは、違う。
さっきのX2010みたいなのは例外で、全部のクルマがキッチリ走るし、ぶっちゃけ売り物ばかりなのでした。
「じゃあ、このレーシングカーは?」
もちろん。
レーシングチームを自分で持つ覚悟があれば、買えちゃいます。
有り余るほどのお金を持っていれば、個人でも買えるでしょう。
デモカーじゃなくて、実際にレースに出場したクルマが展示されています。
よくみると、あちこち汚れていたり、傷が付いていたりします。
それから、いかにも取って付けたような追加パーツが見えますな。
設計図の上でデザイナーが線を引いたパーツではなくて、「レースに勝つためには、この部分にこういう部品が必要だ!」と判断して取り付けられたパーツが、実際に本番を戦い抜いて、傷ついたり薄汚れていたりするのがカッコいいわけだ、コレが!
買えるレベルのクルマっつーと、軽自動車も出展されていたり。
痛車っぽいけど痛車じゃないという、絶妙なコジャレ感。
これ、スズキのブースだったんですけど、スズキさんこういう仕様で売りませんかね?
かと思うと、P4の痛車が展示されていたり。
アウディ(たしかV8エンジンのAUDI S6だったと思う)をベースに、ガルウイング化して、なおかつ痛車化。
このクルマ、お値段450万円ですってよ。あらお安い!
プリウスをベースにしたキャンピングカーは、なんだかとんでもないフォルムに。
リアが延長されて、ラクに2人寝れるベットに。それから、プリウスの天井の上がベッドになっていて、ここにも2人寝られそう。
エコカーで家族旅行、どうでしょう?
屋根を切り飛ばしちゃったエスティマは、あまりにも大胆な開放感。
ホロとか付いてなかったので、雨の日は乗っちゃダメなんだと思う。
後先考えてない感じ、嫌いじゃないぜ…ッ!
ヤーヤーヤーヤーヤー!な感じのクレイジータクシー的なクルマも展示。
タイヤがぶっとくてローダウンしてあるから、タクシーといえどもカッコいいですなぁ。
よくみたら、収まり切らなくてインナーフェンダーをカット、タイヤがエンジンルームにめり込んでいる。
タイヤ太すぎるってば!
ってか、ハンドル切れないっしょ、コレ?
自転車の「SPECIALIZED」のための、自転車レース用のサービスカー。
みっしりと自転車を積載、ヘルメットハンガーもついていて、大変機能的かつ実用的な改造車例。
コレ、車体の横のスライドドアを動かすと、ロゴの「SPECIALIZED」が「SPEED」になる、というね。
うわー、サラッとかっこいい。オシャレやわー。
そのほか、フォーミュラーニッポンのマシンの分解ショーがあったりなんかして。
いや、もう、見せてもらっちゃっていいんですか? みたいなヨロコビが。
ミッションやエンジンを外していくわけだけど、床にはオイルひとつたれてない。
メカニックさん達の手際の良さがすごい。
それから、
「レーシングカーは整備のしやすさと移動のしやすさを考えて、分解しやすく設計されてるんだなー」
てなコトを思いました。
んで、いま注目してるのが、ホンダのこのクルマ。
いちおう電気自動車でうんぬんかんぬんというデモカーなんだけど、噂によればもう一回り小さくなって軽自動車のオープンカーとして発売されるとかなんとか。
目の前で見ると、つるんとして小ぶりで大変かわいらしい。むー。ほすい。
それからもひとつ、マツダのロードスター。
写真は現行のNC型なんだけど、噂によれば次の世代の開発がはじまってるとか何とか。軽量で低燃費なオープンスポーツカーになるといいなぁ。
と思いつつ、この写真のクルマにちょっと乗りこんでみたんだけど、独特の狭さというか、包み込まれる感じがいいのよ、コレが! やっぱロードスター、いいなぁ♪
んでもってオートサロン全体の感想なんだけど、個人的にはモーターショーより楽しめました。
それは幕張メッセとビッグサイトの違いが大きいかも。
モーターショーの東京ビッグサイトは、東館と西館の行き来が面倒で、西館も中央に通路があって、各館の廊下を移動中に現実に戻される感じがするんですな。
だけど幕張メッセは各館がひとつながりだから、だらだら見て歩ける。
それから、展示物の詰め込み具合が違うというのがあるかも。
たとえて言うなら、モーターショーはざーっと広くてキレイな新車のディーラーだけど、オートサロンは詰め込み具合とかゴミゴミした感じが中古車展示場みたいなかんじ。
新車の展示場には全車種そろってるけど、中古車展示場は人気で売れ筋の車種を中心に置いてあるじゃないですか。
違うメーカーのクルマを見比べるときは、新車のディーラーだと大変だけど、中古車展示場だとすぐ見比べられる。
ということでオートサロンはけっこう楽しかったので、また次回も来ようと思いましたとさ。
でも、帰り道に電車やバスの接続の悪さにゲンナリしましてなぁ。やっぱ幕張メッセは遠いかもなぁ。