ーOOO-ハイパーがっつり

 お疲れ気味な昨今のワタクシなので、会社帰りには接骨院に行きがちなのだ。
 ワタシが行きつけの接骨院は、担当のセンセイが毎回違う。それぞれのセンセイが変わりばんこでマッサージしてくれるのだ。だから毎回施術の方針が違うし、マッサージの技も違う。で、そこいらへんが面白いところなのだった。
 きのうは、同じ系列のよその接骨院からセンセイが来ていて、そのセンセイがワタシの担当だった。
 院長センセイが、こう言う。
「こちらの患者さんは、ハイパーがっつりで!」
 ということで、担当のセンセイはハイパーがっつりでワタシの背中を攻めてきた。
 親指でグイグイと。
 ピンポイントで痛いところを。
 最終的には、ヒジを使って攻めてきた。
 とはいえ、そんなに痛く感じなかった…ということは、すごく身体が固まっているということだ。
 ハイパーがっつりで身体をほぐしてもらい、接骨院を出る。
 痛いわけではないけれど、なんだかグッタリする。たいへん眠い。
 寄り道せずに家に帰る。
 バターンと横になる。


 気がつくと朝だった。
 んーむ、すごい良く寝たわい。
 なんだか「癒された」と言いきるにはほど遠い気がするのだが、しかしこれを「癒された」と言わずに何と言えばよいのだろう?