ーOOO-コラーゲンとアンパイヤ
会社の食堂にある冷蔵庫の奥から、煮こごり状になった鶏の手羽先煮を発掘する。
Tくんは「いつのッスかね…」
Sさんは「とりあえずレンチンすれば平気っしょ?」
タッパーをひっくりかえしても中身が煮こごり状なので、プルプルいって出てきやしない。
「これ、プッチンするとこ、ねぇのかよ?」
みんなで笑う。
「ところでこういうプルプルしたのって、なんていうんですっけ?」とTくん。
「コラーゲンじゃね?」
「え、ゼラチンじゃないんですか?」
「ゼラチンでも、いいんじゃん?」
「コラーゲンとゼラチンって、何が違うんですか?」
「うーん、言われてみれば…どう違うんだろう? 身体に良さそうなのがコラーゲンで、固まってるだけなのがゼラチンかな?」
「鶏がコラーゲンで、豚がゼラチンとかじゃないですかね?」
「いやー、違うんじゃね?」
「何が違うんですかね…」
「ちょっと違うん話だけど、昨日のラジオでこんな話してたよ。ボクシングとかの審判はレフリーで、野球の審判はアンパイヤって言うじゃん?」
「はいはい」
「どっちも審判なのに、レフリーとアンパイヤって呼び方が違うのはなんでだろう、って」
「あー」
「そしたら番組に、『ボクシングみたいに自分が動く審判はレフリーで、野球みたいに立ち止まったままの審判のことはアンパイヤって呼ぶらしいです』ってメールが来たんだよね」
「なるほどなるほど。…あれっ、じゃあ、サッカーの審判さんはレフリーって呼ぶんですか?」
「…うーん、違う気がするね…」
「モヤモヤしますね…」
コラーゲンとゼラチンの違い。
レフリーとアンパイヤの違い。
意味は似ているけれど、その違いを良く知らないまま使ってる事って多いよねーと思った。
んでちなみに。
せっかくなのでググりましたよ。
コラーゲンとゼラチンの違いは、ほぼ同一だそうです。分子レベルで見るとコラーゲンの方が身体に吸収しやすいそうです。また、その材料は、コラーゲンは魚由来、ゼラチンは牛由来なんだそうです。
レフリーとアンパイヤの違いは、先に書いたように、自分が動く審判のことをレフリー、立ち止まっている審判をアンパイヤと呼ぶようです。
また、サッカーの審判員のことは、英語ではレフリーと呼ぶんだそうです。