ーOOO-「桐島、部活やめるってよ」が、おもしろいってよ

 とにかくいま、「桐島、部活やめるってよ」という映画がおもしろいので、みなさんぜひ見に行ってはいかがでしょうか。
 んで、見に行く前にはあんまり予備知識を持たないコト。
 帰ってきてから、アレコレの感想をググって読むと面白いのでは。


 ふう。
 んで、以下余談。
 とりあえず簡単にあらすじを。

 「桐島」は、高校のバレー部のキャプテンで、二枚目で、素敵な彼女がいて、クラスの人気者。
 そんな桐島がある日とつぜん部活をやめ、学校に姿を現さなくなる。
 試合を控えたバレー部は騒然となる。桐島の友人たちや彼女も動揺する。
 そして、桐島とは接点のない周囲の人間たちも、その騒ぎに無関係ではいられなかった。

 これは高校を舞台にした群像劇。
 進路選択や進路指導を目前にした、ある日の出来事だ。
 映画部の「前田」と「武文」は映画秘宝を愛読する映画オタクで、自分たちの学校を舞台に学園ゾンビ映画を撮ろうとする。もちろんその一連の行動はいちいち笑えるのだが。
 「映画秘宝を愛読する映画オタクな高校生が、ゾンビ映画を撮ろうとする」というダメさは、「実際に映画秘宝を愛読している愛すべきボンクラども」であるコアな映画マニアに対するサービスなんじゃないか? …というか、サービスが良すぎたらしくて、ボンクラどものハートはがっちりとキャッチされてしまった。
 そして映画通の間で…それも映画秘宝なんか読むようなマニアの間で、爆発的なブームが起こった。
 映画通の間でブームになったことで、映画の解釈・読解合戦がはじまっている。
 「桐島…」の吉田八大監督は、自分の意図してなかった解釈がたくさん生まれていることについて”ほんとは意図を越えたって言っちゃいけないんだろうけど(笑)。わかってるような顔をして、黙ってないと。”と語っている。

 で「桐島…」は今もなお、監督や原作者の意図を超え、さまざまに解釈され続けている映画なのです。
 誰かが書いた感想文を読むたびに、「ああ、そういう解釈もあるのか!」と、ヒザを叩きたくなります。

 ま、そういうわけなので、アナタもこんな駄文を読んでないで、ぜひ劇場で「桐島…」を見てきてはいかがでしょうか。