ーOOO-父さんはハニーポット
実家にオレオレ詐欺というか振り込め詐欺というか、なんかソレ的な事態が発生した。
ピンときた父が警察に連絡して、最終的に犯人は捕まったのであった。
その経緯については、犯罪抑止的な意味合いからボカしたほうが良いのか、それとも啓発の意味から具体的に書いちゃったほうがいいモノなのか、悩むところ。で、ここでは具体的な経緯は書かない方向で。
父は、オレオレ詐欺を逮捕するために正義に燃えて、あえて騙された。
そして、父は自ら110番に連絡をしたのだった。
しかし最初に警察は「この通報はいたずらではないのか?」と疑るような感じだったので、父はだいぶテンションが下がったらしい。
いざ真実の通報だと確信すると、警察は今までに起こったことを根掘り葉掘り聞いてくるので、父はすっかり参ってしまって、「やんなきゃよかったなー」とか思ったらしい。
「これは金一封で感謝状モノの、ファインプレーなんじゃないの?」とか親戚方面から言われたのだが。
しかしコレ、警察の側から見れば「オレオレ詐欺に巻き込まれそうになった老人を、警察が救った」ととらえることができるので、こうなれば金一封はおろか、感謝状さえ貰えはしねえのであった。
実家にはワリとオレオレ詐欺的な電話が頻繁にかかってくるらしいので、父はソレっぽい電話の対処に慣れてしまっている。
詐欺師はオレオレ詐欺のテクニックを巧妙に磨いているのかもしれないが、父も日進月歩でその対応のテクニックを磨き続けている。
また我が家にソレっぽい電話がかかってきて、父が退屈を持て余していた時、第二第三の逮捕者が出るに違えねえのだった。
詐欺師ども、覚悟ぉ!