ーOOO-仮面ライダーフォーゼが、帰ってキター! … そして、さよなら

 いやいやいやいや見ましたか、みなさん!
 あの仮面ライダーフォーゼが、スクリーンに帰ってきたんですってば!

 いやー、よかった!
 実に良かった!
 まー、こーいう映画は、良い子のおともだちと、大きいちびっこの皆さん向けの作品なので、興味ない人は見ない系の映画なワケなのですが。
 でもねー、良かったんですよー。うんうん。


 過去に何本か仮面ライダーものの映画を見たんだけどね。そのとき、「もしもテレビで毎週仮面ライダーを見ていて、このライダーが知ってるライダーだったら、もっとグッと来て感情移入できるんじゃないかなー」とは思っていたんだけど。
 まんまとワナにハマったわー。
 映画の登場人物がいちいち懐かしいし、フォーゼが、そしてメテオが変身して登場しちゃうと、どうしたってこちらもグッと盛り上がっちゃう!
 宇宙キター!


 物語は、テレビ版の最終回から5年後、という設定。
 主人公の弦太朗は、天の川高校の教師になったらしい…とは聞いていたのですが、そのほかにもフォーゼの懐かしい面々が、映画の中に出てくる出てくる。
 うわー、書いちゃう? でもネタバレしないほうがいいよねぇ?
 なんだか懐かしくて、グッと来たわー。うるうる。


 とにかく、仮面ライダーフォーゼが帰ってきたのがうれしくてねー。
 主人公の福士蒼汰が演じる如月弦太朗と、吉沢亮が演じる朔田流星。この二人は、映画の冒頭部分では仮面ライダーに変身することなく、生身でアクションをこなしていたのです。
 コレを見たオイラは「うわー、二人とも役者として成長したなー」と、うれしく思いました。ホラ、仮面ライダーって、イケメンの新人俳優の登竜門的な側面もあるじゃないですか? だから、ふたりとも、これから頑張れよー!って、応援したくなりました。
 それから、いわゆる特撮ヒーロー的な「特撮!」「爆破!」「宇宙!」みたいなアクションだけじゃなくて、街中でのフツーなアクションシーンになると、撮り方とか殺陣の付け方とか、そういうノウハウが東映にはいっぱいあるから、なんかもうスゴいのね。いやー、良かったわー。



 そのほか。
 ふつう、仮面ライダーって言うのは、「改造人間にされた!」とか、なんか理由があって、なるべくして仮面ライダーになる、ならざるを得なくなるワケなのですが。
 でも仮面ライダーフォーゼは、普通の男の子がたまたま変身ベルトを手に取って、仮面ライダーになった物語なんですよね。
 如月弦太朗は、みんなと友達になることが目的の熱血漢で、仮面ライダーフォーゼになったのは手段にすぎないんだ、という部分が面白い。


 どうしようかな、ちょっとだけネタバレ書きますね。
 主人公の弦太朗は、熱血新人高校教師。
 彼の担任するクラスは、ちょっと荒れていて、なんだかギスギスしていて、イジメがあったりする。
 というときに、普通の学園ドラマだったら、グレた学生がタバコを吸っちゃったり、ケンカしちゃったりするんだと思うんですが。
 しかし、ここは仮面ライダーの世界。
 なので、グレた学生は、いきなり怪人に変身しちゃったりします。
 主人公の弦太朗は仮面ライダーフォーゼに変身し、怪人になった生徒をなんとかします。
 なんとかするって…倒す?
 殺す?
 そういうわけにはいかない。
 そこで、弦太郎は説得を始めます。
「怪人に変身するな! 生身のお前でぶつかってこい!」
 そして、自分も変身を解き、
「オレも、もう変身しない!」
 弦太郎は仮面ライダーの変身ベルトを、溶鉱炉の中に投げ込んでしまうのです。
 それを見た生徒は、本当の自分の姿に戻ることを決意するのでした。


 いやー、もう、ビックリですよ。
 テレビの最終回が終わっちゃってるから出来る、主人公の「もう変身しない」宣言!
 感動しちゃったのですが、と同時に湧き上がる疑問。
「この先どうするの?」
 っていうのは、ここまでで仮面ライダーフォーゼの話が終わり。映画のアタマから3分の1。
 次の3分の1が、仮面ライダーウィザードの話。
 そして映画のクライマックスでは、フォーゼ&ウィザードの話が待っているのです。


 変身ベルトを失ったフォーゼは、巨大な悪と、どうやって戦うのか?
 もうフォーゼは2度とこの世に現れないのか?


 そこらへんが気になったアナタは、ぜひ劇場へ!
 ふはははは。