ーOOO-夕日が目に染みる
スバルのXVという車が、最近気になっているのです。
ちなみに写真のモデルは、東京オートサロン2013出展用のXVツヤ消し塗装モデルです。
これはスバルのインプレッサという車をベースにしたSUVで…などというカタログスペックが気になってるわけじゃない。
なんか、見た目にカッコいいじゃないですかぁ!
パッと見て、オレンジが目に入ってくる。
じーっと見て、この車にはオレンジしかない!と思う。
スバルらしくない気もするんだけど、スバルらしい車な気もする。
え、どうしてスバルらしくない気がするか、って?
それはワタシにとって、というか世の中のスポーツカー好きにとって、スバルのスポーツモデルと言えば「スバルブルー」というイメージがあるからなのです。
スバルブルーに塗ってしまうと、いかにも「スバル!」というイメージが出る。
だけど、一瞬見て「スバルっぽい!」と思っちゃうから、パッと見ただけじゃ細かい部分の違いが見えてこない。新しい車を作っても、シロートにはパッと見で違いが伝わってこない。
XVという車は、「スバル車と言えばスバルブルー」というイメージを打ち壊した、チャレンジングな一台なんだと思いました。
そしてオレンジという色は、ブルーと全然違う色なんだけど、なんだか似合っているというか。うーん?
と、ココまで書いて「あ? 補色かな?」と気が付きました。
調べてみると、ビンゴ!
ブルーの補色は、オレンジなのでした。
補色というのは、ある色をじっと見た後に残像として見える色のことです。と同時に、二つを並べると引き立てあう効果があるのだそうです。
つまり、オレンジのXVは、スバルブルーのイメージを打ち破ると同時に、スバルブルーを引き立て合う色である、と。
そしてオレンジ色のXVを見ているときには、残像としてスバルブルーのXVが見えるというわけなのですね。なるほどな。
ところで、ブルーとオレンジが補色の関係ということで、ふっと思ったのですが。
夕日が美しいのは、日中の青空が日が沈むにつれてだんだんオレンジ色に染まっていって、ブルーとオレンジの補色の関係が引き立てあっているから、というのもあるかもですな。