ーOOO-「泣くな、はらちゃん」、見た?

 いやいやみなさん。
 日テレの土9ドラマ「泣くな、はらちゃん」、見ました?
 いやー、よかったよねぇ?
 いやー、良かったヨォ。
 ですよねー?
 ねー?
 じゃ、そういうことで。


 一言で説明しちゃうとこの物語は「漫画家さんと、彼女の生み出したキャラクターとのラブストーリー」です。
 もうちょっと長いあらすじを、ちょこっと。

 かまぼこ工場に勤務する越前さん(麻生久美子)は、地味かつ薄幸で、いつも損してばかり。そんな彼女は、日記代わりの漫画に恨み言を描いてうっぷんを紛らわしていた。

 彼女の描く漫画の世界の中では、登場人物たちはいつも彼女の恨み言ばかり言わされてモヤモヤしていた。この漫画の主人公・はらちゃん(長瀬智也)は、この世界を創る「神様」の機嫌が良くなれば、自分たちの世界が良くなると知る。

 そんなある日、はらちゃんは漫画の世界を抜けだし、現実の世界に飛び出した。初めて見る現実の世界にとまどいながら、はらちゃんは、ある女性に恋をした。
 彼女こそが、自分たちを描き出した「神様」、越前さんだった。


 ということで、とにかく漫画から抜け出した主人公が、作者に話しかけるわけだけど。
 このときに、主人公が作者に投げかける言葉は、作者が漫画の中で主人公に言わせたセリフなわけで。作者が世界を呪いながら書いたはずのセリフが、バチーン!と跳ね返ってきて、それも呪いの言葉としてでなく、作者自身への励ましのセリフとしてドスーンとお腹に刺さってくるんですよねぇ。
 1話目ではるちゃんが越前さんに投げたセリフはド真ん中の剛速球で、それを見ていたワタシはソレをドスーンと受け止めてしまって。あまりにもグッと来てしまったから、あのとき長瀬君が何を言ったのかこれっぽっちも思い出せない(←!)にもかかわらず、なんだかものすごく励まされた、がんばらなきゃ、という気持ちだけが強く、強くグワーッと胸の中で広がりました。なんだコレ、初めての気持だな−。
 とにかく1話目が完璧すぎで、もうこのまま終わっちゃってもいいんじゃないのという位の完成度で。
 …というか、とにかく第1話がド真ん中ストライクでザクッと刺さっちゃっていたから、好きすぎて、第2話が見たくて見たくてたまらないんだけど、期待値が高すぎて、見てがっかりするのがイヤでイヤで仕方が無くて、
「もう終わっちゃえば良いのに!」
みたいな変な屈折した気持さえいだきながら、第2話目を見たんです。
 が。


 いやー、よかったよねぇ?
 いやー、良かったヨォ。
 ですよねー?
 ねー?
 じゃ、そういうことで。