ーOOO-スマートフォンの文字入力について考える

 「スマートフォンの文字入力について考える」とタイトルをつけてはみたものの。
 ま、ちょっと聞いてよ程度の話です。


 さてさて。
 じゃあさっそく、Androidで文字入力をしてみることに。
 この画面は、私が使っているXperia SX SO-05DのFEPPoBox Touchの場合です。


 で、フリックで文字入力をしようとする、と。

 指を「5」キーに置くと、指に隠されない位置にスワイプのひらがな候補が表示されます。コレはすばらしい。
 ここから指を右に滑らせて、「ね」を入力しようとする。
 と、たまに「な」が入力されることがあるのです。


 いろいろと試してみると。
1:「5」のゾーンに指を置く
2:「6」のゾーンまで指をスライド
3:すると「ね」が入力される
ということがわかりました。

 一見、この「仕様は問題ない」と思えます。
 しかし、つぎのような例を考えてみてください。
 上の(1)のように、「5」のゾーンの右端では、ちょっと指がふるえただけでも「ね」が入力されます。
 しかし、(2)のように、「5」の左端から右端に指を動かした場合は、(1)の場合よりも指の移動量が多いにもかかわらず、意図しない「な」が入力されてしまいます。


 ここでワタシが提案したいのは。
1:「5」のゾーンに指を置く
 ここまではさっきと同じです。


 そして、
2:指をおいた位置から、どれくらい指がスライドしたかを判定する
3:スライド量が一定の閾値を超えたら、「ね」が入力される
というものです。

 これならば、
 (1)のように「5」のゾーンの右端で指がうっかりふるえても、「ね」は入力されません。
 また、(2)のように指の移動量が多い場合は、意図通り「ね」が入力されます。


 ということで、ここまでのまとめ。
「スワイプ入力では、単なるゾーン判定では無く、指の移動量の判定を組み合わせて欲しい」


 さて、次のケース。
 まず、「4」と「5」の間に指を置いて、そこから指を大きく右に滑らせた場合について、考えてみてください。
 

 これは、ゾーン判定だけで考えれば、「な」が入力されるパターンです。
 また、さっき提案したゾーン判定とスライド量の組み合わせなら、「ね」が入力されるパターンです。



 しかし、このような指の動きがおこるときは、ほんとうは「4」のゾーンからから指を右に滑らせて「て」を入力したかったんだけど、勢い余って指が「4」と「5」の境目を押しちゃった、というパターンではないでしょうか?


 ココで提案したいのが、キーの間のゾーンは特例扱いとすることです。
 たとえば、「4」と「5」の間では、右に滑らせると「て」、左に滑らせると「に」が入力されるという具合です。


 ということで、2つめの提案。
「キーの間のゾーンは特例扱いとすること」。


 以上2点、どっかのアンドロイド用IMEメーカーさん、どないでっしゃろ?
 とはいえ、シロートが思いつく程度の機能なのに各社が実装しないのは、どっかのメーカーが特許を取っちゃってるから、という可能性もあるので難しいですな。うんうん。