ーOOO-ちゃんとちゃんとの

 日テレ土9ドラマ「泣くな、はらちゃん」が終わってから、ちょっとボーッとしているワタクシです。あんだけ毎週楽しみにテレビを見たのは久しぶりだったなぁ。
 しかし、はらちゃんについて何かを書くのは難しい。なぜならアレコレを思い出すと、グッときてしまうからなのだった。


 もちろんドラマ本編も素晴らしかったけれど、いまここで言っておきたいのは、スタッフブログがあったのが良かったですな。

 「テレビドラマのスタッフ」ってキーワードで思いつくような人たちだけじゃ無くて、ほんとうにいろいろな人たちがいろいろな仕事をしていて、みんなでドラマを作り上げているというのが伝わってきたのが良かったですな。
 ドラマの撮影中は、風の強いときはスタッフさんが毛布やらブルーシートやらを持って、風よけになっていたんだ、とか。
 照明さんは、野外ロケの時は日食を見るようなサングラスで空を見上げて、撮影中に雲で多様が隠れないかどうかチェックしているのだ、とか。
 そんなこぼれ話を聞いてしまうと、強い風が吹きあれる日には「風よけ隊の人たちは頑張っているのかなぁ」と思ってしまうし、曇ったり晴れたりスッキリしない日は「照明さんはいまごろ空とにらめっこしているのだなぁ」と思ったり。
 自分の住んでる世界とロケ現場は地続きで、だからドラマの中の世界と自分の住んでいる世界は地続きなんだ、そんな感覚を持ってドラマを見ていました。


 それから、リアルタイムでドラマを見ていたので、ネタバレを恐れずにガンガン検索をかけて、「はらちゃん」について考えている人たちの感想を読んだのが楽しかったですな。
「今週の話は、自分はこう思った!」とか。
「この先、どうなっちゃうんだろう?」とか。
 自分ひとりで見ていたのでは発見できなかったような奥深い考察を散見して、そのことでまた、はらちゃんをいっそう楽しく見ることが出来ました。
 こういう感じは、いまからDVDボックスとかで見たのでは味わえませんよね?
 毎週楽しみなドラマがあったことを、幸せに思っています。
 はー。


 んで。
 いまは、NHK朝ドラの「あまちゃん」を見ているワタクシです。

 岩手県三陸沖を舞台と言うことで、やっぱり311のことを思い浮かべてしまうし、ドラマを見ていると所々でそういう気配がしてきて胸が苦しくなるんですが、そのこととは別に海はキレイだし、食べ物は美味しそうだし、主人公の能年玲奈さんはかわいいし、出てくる三陸の人たちはみんなあったかいし…と思っていると、ふっと311の気配が忍び寄ってきて、こんな素晴らしいところがあんなコトになってしまうのか…とおもって胸が苦しくなるんですが、そのこととは別に海はキレイだし、食べ物は美味しそうだし…(←エンドレス)
 ドラマの中と自分の住んでいる世界が地続きだという感覚と、画面には見えないところでたくさんのスタッフさんが頑張っているんだと言う感覚を「はらちゃん」にもらったので、岩手の天気が悪いと「いまごろロケ地はどうなっているかな…」とハラハラしたりしています。
 まだドラマは始まったばかりだし、この次はどうなるのかな…というワクワクを、半年かけてじわじわ楽しみたいと思いますです。