ーOOO-ツメがあまい
ウチの子ネコの杏ちゃんのツメが、伸びまくっているのです。
最初の頃は、おとなしくツメを切らせてくれたのだけど。
いまはもうさっぱりです。
弊社のネコ方面の有識者および友人知人にお話をうかがうと、
「そいういのは、遊んでますよーみたいなフリをしながら、こっそり切っちゃえばいいんだよー、ゲラゲラ」
とか言われました。
また、いきつけの動物病院の先生に言わせると
「ツメを切られるのを嫌がるのは、飼い主さんに甘えてるっていう側面もあるんですよ」
甘えてるっていわれると、ちょっとうれしい、かな。
しかし。
ネコが甘えてくるときに、全速力で突進してきてドーン! オイラの身体につかまっちゃって、肩に乗ってくるー!なんてときは当然、ツメがグイグイ刺さって来ちゃう。痛え痛え!
あるいは、ちょっと手を出してきたとき。ひょんなことでツメが出てきて、ぐさっ! ざくっ!
嫌がられても、やはりツメを切るしかねえのだ。
意を決して、ネコ用爪切りを片手に近づくと、いつもと違う気配に杏ちゃんが逃げる!
捕まえて、ぐっと抱きかかえると、暴れる! ツメが出る出る! いたいいたい!
それでもガッと押さえて、片足をむんずとつかみ、肉球を「ぷにっ」とすると、シャキーンと鋭いツメが飛び出す。
とにかくまずは一番鋭そうなツメを見つけて、そこに爪切りを近づける。
しかし、ここで思わぬ事態が発生。
どうも自分は老眼に片足を突っ込んでしまったらしく、近くのモノに目のピントが合わない。
だけど自分は強い近眼だから、近くのモノはよく見える。
目の前40センチのモノは、メガネをかけてないと見えない。
目の前30センチのモノは、老眼だからなかなかピントが合わない。
目の前20センチのモノは、メガネをはずしたほうがよく見える。
んで、ネコのツメを爪切りで切るために、顔の前にネコの足を持ってくるのだが、その距離感が問題で、近づけたり遠ざけたり、メガネをかけたり外したり。
クッ、んむむ、のおおおん?
と、この辺で杏ちゃんは大暴れして、手をガブリとかじったりなんかして、飛んで逃げてってしまうのだった。おーい!
ネコを押さえてツメを出すところまでを猛スピードで上手にこなしたとしても、老眼のせいでなかなか目のピントが合わないから、すばやくツメを切ることが出来ない。
上手に一本切るだけで、何トライしたことか。
全部切るには何時間かかるだろうか?
んで、全部の指のツメを切るのはあきらめて、とりあえず鋭そうな所のツメを3〜4本切って、止めてしまうのだった。最後の詰めが甘いというヤツですな。
しかしこんな切り方をしていたせいで、子ネコの杏ちゃんは爪切りがますますイヤになってしまいました。
ほんでもって、爪切りをした夜はご機嫌斜めで怒りまくりです。
ちょっと目が合うと、ヒャッと飛びかかってきて、オイラをがぶりと甘噛みして逃げていきます。
大丈夫大丈夫、甘噛みだから…と自分に言い聞かせてはみたモノの、やっぱりけっこう痛えのです。いたたたた…。