ーOOO-謎の富士山「噴火カツカレー」とは何か

 こないだ富士山に登ってきたのですよ(1年ぶり4度目)。んで、登山の話はまたいずれということで。
 今回気になったのは、コチラ。
 
 富士スバルライン五合目にある「富士山みはらし」のレストランで食べた、「噴火カツカレー」ですっ! 1250円。


 ところでこのお店はセルフサービスなので、自分の席まで料理を運ぶわけですが。
 できあがった噴火カツカレーを自分で持って歩いてみると、てんこもりのごはんの山が柔らかくて、ゆっさゆっさ揺れまくる。
 山が揺れると、そのてっぺんに載せた福神漬けがパラパラ飛び散って、あたかも山が噴火したかのように見えるわけです。
 んー、すげえぜ!

 コレは富士山に見立ててあるカレーなのだ!


 そう思いながら、しげしげと眺め、味わってみる。
 山の裾野には、溶岩の流れのようなカレーがなみなみと。
 そして添え物のサラダは、あたかも樹海のように裾野に横たわっている。
 さらに、揚げたてのカツは、あたかも…あたかも…
 うーん? カツはいったい何なんだろう?
 そのへんの謎については、読者の想像にゆだねることにして。


 んじゃ、肝心の味はどうか?
 ちょっと辛めのカレーが、ライスにもカツにもよく馴染んでいる。付け合わせのサラダは、カレーの辛さをぬぐう箸休めでもあり、カツの脂っこさをぬぐう箸休めでもあり。カレーの中にこぼれていった福神漬けも、良いアクセントになっている。
 おお、バランスが良い!
 大変好みの味だったので、ガツガツ食べ進んでいったのですが。
 ここで問題が発生。
 ライスとカレールーのバランスが難しいのだ。
 うずたかくライスを盛り上げるためか、その中心部はけっこうギッシリしている。だから、テキトーにカレーを食べると、最後はご飯ばかりがあまってしまうはずだ。
 山盛りライスの見た目に油断していると、バランスよく上手に食べ終えるのが難しい。綿密な計画を立て、自分のリズムを崩さないようにカレーとライスを食べるべきだ。
 それはあたかも、富士山のようではないか。
 見た目が美しい山だからといって油断していると、登頂するのはなかなか難しい。綿密な計画を立て、自分のリズムを崩さないように山に登るべきなのだ。


 そう、このカレーの皿の上には、あの雄大な富士山がギュッと詰まっているのだ。
 とココまで考えると、やはり「カツ」の謎が気になる。
 このカレー皿において、「カツ」はいったい、富士山の何を現しているのだろうか?
 そう思いながら、じっとカレーを見つめる…
 …ハッ!?
 
 カツが、五枚!?
 つまり、これは富士山の裾野に5つあるもの…
 …そうだ、富士五湖だ!
 この五切れのカツは、富士五湖を指し示しているに違いないッ! のだッ!