ーＯＯＯ-ピッチドロップ
こないだの土曜日は、成田までゼロ・グラビティのトークショー付きIMAX3D上映会というのを見に行ったのです。あ、この件の感想についての日記じゃないので、そういうのの感想を期待して来たヒトは、ここで閉じてオッケーですよ。
んで、なにしろIMAX3D上映ですから期待する反面、緊張しちゃって。なんか武者震いがする。メシがノドを通らない。
というのはその昔、品川プリンスでIMAX3Dのマトリックス3を見たときに、あまりの迫力に少し気持ち悪くなったことがあったから。ほぼ最前列に座って、そそりたつ壁面を見上げるようにしながら、しかも3Dの映画を鑑賞。
まー、すごい迫力だったんですから！ アレを思い出すと、気持ち悪くなる。
しかも成田のIMAX3Dは国内最高峰だと聞く。うげげっ。少し胸がむかむかする。
んで、はるばる成田まで行って。映画とトークショーを楽しんで。
その帰り道は、成田山のお参りで道路がごった返していた。送迎シャトルバスは動かず、エアコンはガンガンで、熱い。うー。
電車にのれば、エアコンが熱い。かとおもうと駅に停まればひんやりして。
うー、気持ち悪い…。
っていうか、風邪ひいた？
そういえば、朝から食欲が湧かない。
夕方に帰宅すると、「エサーっ！」と鳴いている子ネコの杏ちゃんにエサをやりつつ、厚着してパジャマを着て、湯たんぽを抱いて布団に倒れ込む。
うー、寒い寒い。寒気がとまらない。
いつもなら、オイラがごろ寝していると「あそべ−っ！」と全力で部屋中を大暴れする杏ちゃんなのですが、なんかしらないけど空気を読んで、布団に潜り込むとオイラに寄り添って、腕枕で添い寝したりなんかして。
湯たんぽと子ネコ。
うう、あったかい。
でもカラダの寒気がとまらない。
そして日曜日の朝。
あんまりすっきりしないけど、まるまる12時間も寝たわけだし、会社には行けそうだな…。
そんなことを思いながら布団の中でウトウトと、横向きで背中を丸めて胎児のポーズ。
ふあーっとアクビをしながら、オナラなど。
んが。
オナラじゃなかった！
大惨事！
それも、練り歯磨き程度の固さの健康的なヤツじゃなくて、ウエットなヤツが！
ビシャッと！
布団の中でそういうコトをしでかしたショックというのは相当なモノで、なんかもう 「人間として終わった！」 みたいな、はてしない絶望感にさいなまれます。
と同時に、瞬時にアクションをおこさないと二次災害がおこるので、あわててトイレに走って下半身スッポンポンになって、もう泣きたい気持ちになりながら、自分のケツを拭きまくりです。うえーん！
冷静になって被害状況を確認すると、パンツとパジャマの間にモモ引きをはいた三層構造でガードされていたのが功を奏し、最悪の事態である布団の中へのメルトスルーという事態は免れました。直ちに問題ない。
しかし、ショックがでかすぎる。
オナラのつもりがユルいウンコだったという事象が再発するなら、仕事にならない。っつーかもはや、通勤電車に乗るのが怖い。
んで、日曜日は会社を休みました。
あいかわらず自分に食欲はないので、子ネコの杏ちゃんにエサをやると、また布団に横になりました。
このときもやはり、杏ちゃんはオイラのそばを離れようとしない。飼い主がピンチだと言うことが判っているのか？
そして、オイラの腕枕で添い寝。
ときどきオイラの顔をペロペロなめたり。
前足の肉球で、オイラの顔をチョンチョンしたり。
どうやらオイラを気遣ってくれるご様子。
オイラはうれしくてたまらないんだけど。
でも、ちょっとソレ、もっとふだんやって欲しかった…。
てか、ちょっと、オレ寝たいんだけど…。
あの、ちょっと、腕まくらすると腕が痛いんだけど…。
これ、そーっと、腕を動かしても、いいかな…？
体調の悪いオイラがなぜか、横でスヤスヤ眠っているネコに気を遣うハメに。
自分は身動きがとれなくて、身体がバキバキに痛くなってしまった。
日曜日の夜になるころ、なんとなーく食欲が戻ってきて、だけど出かける気になれず、買い置きのカップ麺にお湯をたっぷり入れて味を薄めて、すこし麺が伸び気味になったところでチョビチョビ食べて。
油断しないで、おとなしく寝て。
月曜日は無事に職場に復帰したのでした。
ところで。
「飼い主の体調が悪いときに、ウチのネコが添い寝してくれて、ほっぺたをペロペロなめてくれてさぁ」 みたいな話をすると、会社のパートのおばさんの反応が真っ二つに割れるのが面白かった。
「わかるわかる、そういうのってあるよねー」 っていうネコ好きのヒトと。
ほっぺたをペロペロなめる、というあたりでゾッとしたような顔をするネコキライのヒトと。
んで、ネコキライのパートさんがこんな話をした。
「あら、でも、飼い主が病気になったらそれは、ネコとしては必死に看病の一つもするわよぉ、だって飼い主がいなくなっちゃったら、エサがもらえなくなっちゃうんだから。
あたしだってねぇ、ダンナが病気になったらソレは、ご飯食べてけなくなっちゃうと困るから、看病の一つぐらいするわよぉ。
もうね、そういうときはネコをかぶるっていってね、ああそうそう、ドロボウネコとかね、メスネコなんかろくなもんじゃないんだから、ぶつぶつ」
このパートさんにいったい何があったのか？については、深く掘り下げない昼下がりなのであった。
「ってかセンパイ、ソレ、被害がとまってよかったですね…」
と、後輩君。
「ここだけの話、オレは昔、ダメだったことがありますよ…。もうすっかり染みて広がっちゃって…」
どひー！
「アレは何ともいえないですよね…。人間として終わった感じ…」
うんうん、よくわかるよ、わかるよ…。
