ーOOO-マスクメン
前回までのあらすじ
ネコパンチのせいでほっぺたにデカい引っかき傷をつくってしまい、マスクをしてごまかしている主人公だったが…
というわけで都合上、花粉用マスクをつけているワタクシなのですよ。
健康な状態でマスクして生活するというのは、うっとうしいものですな。
まず第一に、メガネが曇ってしまう。これは覚悟してました。
第二に、マスクの中が自分のツバでくさい。これもある程度覚悟してはいたのですが、風邪や花粉症で鼻がダメになっているときと違って、健康な状態で自分のツバのにおいをかぐのは結構キツイです。なんかイヤ。
第三に、マスクで声がこもってしまうから、自分の話し声が小さく感じられます。なので無意識のうちに声を張ってしまって、ノドが痛くなってしまいます。コレは地味につらい。
風邪でノドが痛いときとちがって、健康なときにマスクをしたからこそ気がつく、うっとうしさ。
マスクをはずしたくてはずしたくて仕方がないけれど、はずせない。
なぜならカッコ悪いから。
かといって、はずせばはずしたで問題がある。
なぜなら、ほっぺたの引っかき傷が丸見えになるから。
仕事中はマスクをしているけれど、食事中はマスクを外すので、ほっぺたの引っかきキズはみんなに知られてしまう。パートのおばちゃんたちの格好のおつまみとなって、ネタにされまくる。
それから、駅のホームで缶コーヒーを飲むときも恥ずかしい。
かといって、スタバに行ったら余計はずかしい。
うっかり外食したりお茶したりする訳にはいかなくなる。
コレはなんとかしなければ…。
ということで、一計を案じる。
そうだ、ヒゲだ!
引っかき傷が埋もれて見えなくなるくらい、ヒゲを生やせばよいのだ!
ということで、無精ひげを伸ばす作戦がスタートです。
ま、作戦っつーか、朝、ヒゲを剃らないだけのこと。1分1秒が大切な朝に、ヒゲを剃らずに済ませる! おお、らくちーん♪ そんでもって、とりあえずマスクをして出社してしまえば良かろうなのだ!
散歩のとき、つい何か食べたくなっても大丈夫。マスクを外せばそこには無精ひげ。キズは隠され、ワイルドな男らしさをアピールすることが可能です。
おお、すばらしい!
しかし、会社の昼食時にマスクを外すことには変わりなく。
マスクを外せば、ひっかき傷+無精ひげ。
むしろみんなにますます面白がられる始末。
「ってか、ヒゲ、似合ってないよ」
うん、うすうす知ってた…。