ーOOO-なっとう怖い

 ここ最近の寒さが和らいで、さわやかであたたかな一日の始まり。
 いつも愉快な弊社の、食事の時間。
 いつものように納豆ご飯を食べていたら…
 ゴホッ!
 納豆で、むせた!
 気管に入った納豆が苦しくてクシャミをしたら、鼻のほうにも入ってしまった!
 ゴホッ!ゴホ!
 納豆はネバッと貼り付いて、出て行かない!
 ノドの奥を、納豆の糸のようなネバッとしたものがふさいで、息が苦しい!
 ウェッヘン、ゲヘッ!グハッ!
 このまま、納豆で呼吸困難になって死ぬのか…。
 ゴホッ、ゴホッ!
 とりあえず味噌汁を飲んで事なきを得たけれど、ノドや鼻の奥の不愉快さは取れず。
 5分たっても、10分たっても、なんだか不愉快でむずがゆい。
 ゴホン、ゴホン!
 ときどき思いだしたように咳が出て、とまらない。
 あまりにも咳き込んだから、ノドがガラガラする。


 その日の夕方になっても、ときどき無性にノドがむずがゆくなって、クシャミが出てしまう。納豆のせいでひどい目にあったぜ…。
 いやはや、なっとう怖い!


「いやいや、センパイ、それはちょっと違うんじゃないですか?」
と、後輩君。
「朝、納豆で咳き込んで、それが夕方まで続くってコトはないですよ、物事はもっとシンプルに考えましょうよ」
 んん、どゆこと?
「今日は久しぶりに天気が良かったから、スギ花粉が飛んだんじゃないですか? 納豆のせいじゃなくて、センパイが花粉症になっちゃったんだって考えたほうが、シンプルじゃないですか?」
 うわうわうわ、今度はスギ花粉が怖い!