ーOOO- D1観戦で流し撮りリベンジ!の巻


 つい先日、筑波サーキットでおこなわれたD1グランプリに行ってきて、またもや流し撮りをしまくってきたので読者の皆さんは覚悟っ!

 土曜日が予選、日曜日が決勝ということなのですが、私が行ったのは土曜日でした。
 見応えがあるのはもちろん日曜日の決勝で、決勝では追走…二台の車が同時にドリフトします。
 予選は単走…車が一台しか走らないので、見た目にはちょっと地味です、だけど予選日は全席自由席なので、あちこちに移動して写真を撮ることができるのがメリットです。
 夢中で写真を撮って、まんぷくです。ゲップー。

 ちなみに撮影機材は PENTAX K-S1 + smc PENTAX-DA L 55-300mm F4-5.8 ED。こないだ中古でレンズを買ったので、撮影にチャレンジしてみました。Wズームキットに入ってくるようなレンズなので自慢するようなモンじゃないのですが、軽くて安くて気軽に振り回せるレンズです。
 こないだはタムロンの AF 18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII MACRO(A14)というレンズで撮影していたのですが、比較すると望遠域の開放F値は DA L 55-300mm のほうが明るいので、AFの合焦が少し早くなったと感じました(プラシーボと言われれば否定できないですが)。

 さてさて。
 D1グランプリモータースポーツなのですが、速さだけを競う競技ではありません。ドリフト…車が激しくホイールスピンしながらスライド走行する、その走り方の美しさを競う競技です。ドリフトの速さ、ドリフトの角度、ドリフトし続ける飛距離。それら全体を加味して審査が行われます。

 上は車が加速状態に入ったところ。
 フロントがやや浮き上がり、リアが沈み込んでいる。
 駆動輪であるリアタイヤは軽く空転して、路面との摩擦でスモークを吹きあげている。

 上は車が旋回状態に入りつつあるところ。
 軽くブレーキをかけて車を前傾姿勢にしたことで、前輪に荷重が加わり、ハンドルが効きやすい状態を生み出している。


 で、上のような旋回状態に入ると、車の旋回動作によってブレが発生する。上の写真だとリアにピントが合っていて、フロントは旋回し始めているのでボケて写ってしまう。
 こーいう瞬間は、撮るのが難しいワケだ。


 ところで。
 ワタシの隣に立っていた、すんごい高いカメラと高いレンズを持った人は、一瞬しか写真を撮っていなかった。
 ワタシは、コース上に車があらわれた瞬間から、レンズでとらえられなくなるまで、ずーっとシャッターを切っていたのに。
 なぜだ。
 あのひとは、なぜ一瞬しかシヤッターを切らないのだ?

 で、気が付いた。
 流し撮りをする瞬間、カメラの角度・速度と一致するように車が流れているならば、車の旋回動作ボケを気にしなくていいのだ。
 ざっくりいうと、流し撮りをしやすいポイントがあって、その瞬間にあわせてカメラが振れれば、かっこいい写真が撮りやすいのだ。

 撮りにくい瞬間に無理してシャッターを切っても、うまくいかない可能性が高い。
 むりせず、シャッターチャンスを狙おう。
 これに気が付いてから、ある位置を走る車の写真は、とても撮りやすくなった。




 だけど、がむしゃらにカメラを振り回して「どうだ! 撮ったぞーっ!」というのも、とても気持ちがよいものです。




 土曜日の予選が終わると、決勝進出が決まった車がずらりと勢ぞろいして、観客が直接歩いて見に行くことができた。
 直接ドライバーに「がんばってください!」とか応援しているひとが、たくさんいた。
 思った以上にファンとドライバーの距離が近いイベントだなーと感じ、あったかい気持ちになった。
 決勝が見に行けなかったことを、ちょっと後悔している。