首都高初ドライブ ─◯◯◯-

買ってからまだほとんど乗ってない私のユーノスロードスター
購入以来、走行距離がまだ200キロしか伸びていない。

週末、ロードスターではじめての遠出。
バーベキュー(だけじゃないけど)をやるということで、
それなりに大荷物。
ロードスターはトランクを開けるとスペアタイアがでかーい。
あれこれ考えながらパズルのように荷物を押し込んだ。
荷物の積み込みに手間取る。30分くらい悩んだかも。

MT車で首都高初体験。
カーナビなしで一人で都内を走るのもほぼ初体験。
だらだらとした高速の渋滞につかまる。
微速前進。クラッチを切ったりつないだり。
半クラを多用するとクラッチが減ると聞くけれど
かといってアイドリング回転より低い回転数で
「ドロドロドロ…」と言わせながら走ると
プラグがかぶったりヘッドにカーボンがたまったりしないのだろうか?
よくわからん。
けれど、一般道より果てしなく長く続くだらだら渋滞のお陰で
エンストせずにそっと発進出来るようになった。

渋滞を抜け、環状線はスムーズに流れ出す。
レインボーブリッジを抜けたところにある芝浦パーキングエリアで一服。
PAの休憩所の窓から
右にレインボーブリッジ、
左に竹芝桟橋
真ん中の遠くにお台場を望む。
空は青く、海も濃い青色。小さな船が引っ切りなしに海を渡る。
「トーキョー」と「東京」が混ざりあったような風景というか。
根が田舎者なので、こーいう風景、単純にうれしい。

缶コーヒーを1本飲んで、首都高に戻る。
この日、初めて気が付いたんですが、
首都高環状線って制限速度は60キロなんですね。
なんとなく80キロくらいかと思ってた。
ここでは渋滞もなく、流れに乗ってうきうきと走っていたら、
うっかり首都高の渋谷線の分岐に入り損なった。
環状線だからおとなしく走っていたらまた戻ってこれるな」
とも思ったけれど、
みんなを待たせる訳にはいかないので
いったん首都高を降りて乗り直すことにした。

ところが、
Uターンして首都高に乗り直すのが一苦労。
たいていの道路はUターン禁止みたいだ。
地図を開きながら走る訳にも行かないので、
とりあえずデタラメに細い路地に突っ込んで、
一方通行、また一方通行。
困った時は前を走っているタクシーの後をつけたりして、
ちょっと太い道に出たら路肩に止めて、地図を見る。
ようやく高速に乗り直したのは一時間後だった。
我ながらアホすぎ。

しかし、その迷子になっている間
「今ドコ?」で頭がいっぱいになっているうちに
MTの操作がスムーズに出来るようになった。
慣れた、というか意識し過ぎないのが大事みたい。

みんなの待つ河川敷に到着したのは12時半ごろ。
バーベキューの輪に混ざる。
この日の本題はもちろんバーベキューなのだけれど、
その話はまたいつかどこかで書くことにして。

バーベキューも一段落した夕方ごろ、
車好きの某氏にロードスターに乗ってもらうことにする。
荷物はすべて河川敷に降ろしてあるので、
行きとは違ってオープンにすることが出来た。
この某氏はふだんはRV車に乗っているので、
ロードスターの低くて軽い感じというか
ハンドルを切れば切っただけ曲がる感じ、
アクセルを踏めば踏んだだけ前に出る感じを
すごく楽しんでくれた。
「いいでしょう?」「いいねぇ♪」
「いいでしょー?」「いいね~♪」
と、持ち主であるワタクシは某氏に強制的にいいねえと言わせた。
親バカモード全開。

バーベキュー終了後に無理やり
インテRに乗ってる某氏に乗ってもらおうかと思ったけど
あまりにも親バカすぎだなと恥ずかしくなって中止。
インテRとNA6Cじゃなー。今思いだしても恥ずかし過ぎ。

バーベキューの帰り道。
ロードスターをオープンにしたまま首都高に乗った。
夜風はけっこう寒い。
髪の毛がバサバサになる。
でも、すごいうれしい。楽しい。

土曜の夜の渋滞しまくりのレインボーブリッジに突入。
昼間とは違い、夜のレインボーブリッジは電飾の光が美しい。
遠くに浮かび上がる橋に、じりじりと車は近づく。
橋の上は周囲に視界を遮るものもなく、
ぐるりと汐留、お台場、遠くに新宿、東京タワーなどの光が見える。
空を見上げたり、後ろを向いたり。
あんまりきれいだったので
環状線をぐるっとまわって、もう一回突入して見た。
アホ丸出し。
行きと違って目的地も時間も関係ないので、
渋滞も寄り道も気楽な気持ちで。

この日一日の走行距離は300キロほどだった。
たいした距離ではない気もするし、すごく走った気もするし。
でもこれからは
天気がよくて気分がいい日は
ロードスターに乗ってこんなふうにドライブできるんだなー
と、思った。

ロードスターの運転にもだいぶ慣れて、
自分もいい感じに心地よく疲れたので帰宅。
最後の最後、車庫入れしようとして
道路を挟んだ向かいの家の壁に車を近づけたら近すぎた。
バックする瞬間にブレーキを離したら、
道路の自然な丸みで車がちょっと前に出て
壁に「コツン」と当たった。
バンパーのステーがちょっと曲がった。
ちょっと泣いた。