WIREとかポイントカードとか ─◯◯◯-

ミュージカルバトンに答えるときに

「最後に買ったCDは『はじめての落語』でっす!」

とか、胸を張って答えるのも恥ずかしいので
見栄を張りたい。
かといって
聞いたこともないCDのタイトルを挙げて
のちのちボロが出るのはいかがなものか?
んで、
なんか小洒落たCDを買おうかと思った。
見栄CD。

んで、「WIRE05Compilation」を買おうと思った。
今度横浜アリーナで行われる「WIRE05」のコンピレーションアルバムだ。

ワタシはWIRE第一回目のWIRE99から毎回参加している。
今年で7回目…ってことは、アレから7歳、年を喰ったと言うことで。
最初の頃は意地でもアリーナのサクの中に12時間いたのだが、
今じゃカラダがついてこない。

CD買えるんだし、公式サイトで試聴もできるんだし
別に横浜アリーナまで行かなくても?
と、思うかもしれないが
3階のイスに腰掛けつつ
アリーナで踊るヒトビトを眼下に
耳をつんざく大音量、ハラに響く重低音と、
きらきらレーザーとVJの繰り出す映像を堪能する。
と、
ビールも飲まないのに
スゲー酔っぱらう。
溶ける。
あの感じは、やっぱ会場行かなくちゃ。

コンピ盤を買わずに、
全く予習しないでWIREに行くと
知らない曲が次から次へと繰り出される感じが
ソレはソレで楽しいのだが
コンピ盤を聴いて
予習をみっちり済ませておけば
知ってる曲が流れて気持ちよくなったり、
あるいは切り刻まれたりして予想を裏切られる感じが気持ちよいので
WIREのコンピ盤は事前に聞いて予習する主義だ。

んが、
おこづかいがちょっぴりピーンチ!
そこで思い出したのが
以前近所のCD屋で作ってもらったポイントカードだった。

ポイントカードをもらうと
ポイントよりもカードが何枚も溜まっちゃうし
個人的にはあんまり作らない主義なのだが、
なぜかこのCD屋のポイントカードは持っているのだ。

そのCD屋はちいさくて、品揃えがちょっとショボい。
なぜかゲームも置いてある。そんな店だ。

その昔、
「ゲームは発売日に売ること」
的なメーカーの締め付けが厳しくなったコトがあって、
監視の目が厳しかった秋葉原界隈だと
発売日の10時にならないと商品を店に出せない、
ということがあった。
…あったよね?
そんなときでも
近所のちいさなCD屋だったこの店は
ゲームの発売日の前日に商品が並んでいたので
友達より先にゲームを買うことが出来て
なかなか愉快だった。

あるとき、
っつーかグランツーリスモ4が発売になったときに
ゲームそのものよりも
ステアリングコントローラーが品薄になったことがあった。
そんなときでもこの店は
ステアリングコントローラーが店先に山と積まれていた。
んで、ワタシはセットでゲット。

お会計の時に
「スタンプカードはお作りしますか?」
いつものように
「いえ、結構です」
と答えたら、
店員さんが
「そんなそんな!もったいないですよ!
 この金額ですと、スタンプカードが一枚貯まりますから!
 コレ一枚で、2千円引きですから!
 それからもう一枚スタンプが貯まって、
 千円引きですから!」
と、いいながら
ワタシの目の前でぽん、ぽん、ぽんぽんぽんと
景気よくスタンプを押して
お釣りと一緒にワタシにスタンプカードをくれたのだった。
ソレが半年くらい前のこと。

ああ!店員さん!
アナタにもらったスタンプカード、
今こそ使うときがやってきましたよ!
三千円分のスタンプを使って、
ボクはWIREのCDをいただきますよ!


んで、昨日の夜、
意気揚々とそのCD屋さんに行ってみたら、

…CD屋は無くなっていた。


今回の一件から
ワタシはやっぱり
ポイントカードは作らないようにしようと思った。

そして
ワタシが最後に買ったCDは「はじめての落語」のままだ。