ドラマの電車男を見た ─◯◯◯-

どーすか?
みなさん?
ご覧になりましたか?
電車男

イマドキはドラマ冬の時代で
毎週毎週同じ時間にテレビの前に座っているのが難しいから
連ドラは視聴率が取れないとかなんとか
ふーん、そうなの?
違うんじゃねえの
と、つねづね思うワタクシなのだけど。

んで、まー今回フジテレビとしては
電車男をドラマ化することで
ふだんは恋愛ドラマなんか見ないはずの
「オタク」とか「ねらー」とかの層にアピールしているワケですよ。
視聴する層を増やすことで視聴率アップをねらう、と。
ほんでもって実況スレかなんかで

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!」

とかいって盛り上がってもらって
録画じゃなくてオンタイムで見てほしいワケですよ。

今回はなにしろ
天下のフジテレビ様が
オレ達に媚びた番組を作っていらっしゃるワケですよ?
だからまー、
大らかな気持ちで楽しもうじゃないか!
みたいなことを思うワタクシだ。


さて。
ドラマ電車男は視聴率を取るために…
というと聞こえが悪いけれど、
より多くのヒトに感情移入してもらうために
シナリオ上でさまざまな工夫がなされている。

物語のはじめに、濃いオタクと電車男を並べて
電車男が「オタクなんだけど、やや薄い感じ」をアピール。
オタクと聞いただけで拒絶反応を示すような一般人が
主人公に感情移入しやすくしてある。
あと、
小さな女の子の風船を取ろうとして大失敗
みたいなエピソードでは
困ったヒトを放っておけない電車男
という性格付けがなされていることを示す。
これまた主人公に感情移入してもらう工夫かな、と思う。

ただこのことが
主人公らしさを増しすぎる、というか
勇者の血、というか、
電車男は勇者の血が流れてるんだから
 やっぱあいつはオレたちと違うよなー」
という感じを増してしまう感じもある。
電車男に感情移入していた喪男毒男の気持ちが置き去りになっている。
また、
「一般人のオタクに対する嫌悪感」は
ぬぐわれないままで終わる気もする。
そこが残念っちゃー残念だけど。


そーいうことを悲しむヒトは他の視点からドラマを眺めよう!
あのドラマでは
電車男に女子高生の妹がいることにして
妹萌え属性のヒトに媚びているよ?
あああ!
せっかくかわいいのにメガネを掛けてないのがおしい!
今からでもいいからドラマの中のヒトは
あの娘は学校に行く時とかはコンタクトだって事にして、
家にいる時はメガネを掛けさせれ!
メガネ♪ メガネ♪
ほんでもって、電車男エルメスがくっつきかかったら
「だって、あたしだって…お兄ちゃんのことが、好きだったよ」
みたいな展開にすべきだよ絶対!
ふだんはツンツンしてるのに
突然デレっとなっちゃう
セーラー服女子高生ツンデレ妹だよ!
コレだよ!
っつーか是非そうすべき!


第一回目の最後の最後、
電車男が必死の思いでカップのお礼の電話をすると
電話を受けたときに
エルメスは婚約者(?)と一緒にいる。
この改変は、
物語のワクを壊さずに、かつ原作を知っているヒトにも
「この先どうなるの?」
と思わせる工夫だと感じる。

ドラマ開始早々、
エルメスの友人と電車男が偶然すれ違うシーンがあった。
このとき電車男は、その友人にものすげー悪印象を与える。
物語が進んだ時に
原作では食事の時にエルメスと一緒に友人が現れる。
ネットの上では
「この友人は電車とエルメスがうまく行くと思い
 二人がイイ感じだったので食事の後、すぐ帰った」
ことになっているけれど、
そうはならない予感。
「この友人は電車の存在が不愉快だったので
 食事を早々に済ませると、先に一人で帰った」
という可能性だってあり、
エルメスに会うたびに友人は
 電車と付き合うのを考え直すように、とアドバイスする」
という波乱の展開が想像される。

また、
そもそもの二人の出会いのシーン、
エルメスをたすけようとした電車男
酔客にからまれるところでサラリーマンが助けにくる。
そこで駅員(乗務員?)がやってきて、
酔客をそのまま連れ出して行く。
コレ、
電車男はネタだった」とするヒトからみると
重大な改変、なんですよね?
「アンチ電車男」の意見さえも
このドラマは取り込んでいる。

このように
ドラマの電車男
原作、その他映画、コミックなどの電車男を知っているヒトにも
「この先どうなるの?」
と思わせるさまざまな脚色、改変をおこなっている。

ドラマの中のヒト、すげーがんばってるよ?


っつーことでワタクシは
ドラマ電車男の今後に期待しちゃうよ!

 「がんばれ! 電車男!」