24人の加藤あいと「海猿」 ─◯◯◯-

ドコモから505系が発売になったときは、
「ごっごっごー、ゴーマルゴー」というやたら耳に残る曲に乗せて
CMで加藤あいがゴーゴーを踊っていたものだ。

そのころ、私は思っていた。

彼女はそれなりに長いキャリアがあって、
そこそこビッグになっていろいろなドラマに出た。
「24人の加藤あい」という番組もやった。
けれどきっと、加藤あいの代表作はドコモのCM。

広末涼子と並んでいたときは、全く輝いていなかった加藤あい
けれど広末涼子が勝手にレースを降りていったために
タナボタ式につかんだドコモのイメージキャラクターの座。
加藤あいの魅力が高まったわけではないのだ。
いつかもっと若くてきれいなタレントにCMを取って代わられて、
訳の分かんない野球選手か何かと結婚して、
「あの人は今」で振り返られることもなく、
それでいてそれなりに幸せな引退生活を送るのだろう、と。

当時(そして今も)加藤あいにどんなファンがいるのか、
まったく見当がつかなかった。
「ゴッゴッゴー、ゴーマルゴー」という曲にあわせ、
ブラウン管の中で、脳天気に踊るCMガール。
けれどなんだか彼女はいつでもひとりぼっちのように見えた。


時は流れて。
「例のビデオ」が評判になった。
その瞬間、彼女の代表作はドラマでもなく、ドコモのCMでもなく、
まして24人の加藤あいでもなく、
「温泉盗撮ビデオ」になってしまった。

ところで、どういうわけだか日本では女性タレント・女優は
ある時点からセクシー路線にイメージチェンジしなければならない、
みたいなフシがある。
あの安達祐実だって、ある日急にセクシー路線に転向して、
最初は不似合いですごく痛々しかったけど
いつの間にか何だか見慣れてしまって
あれはあれで、ま、いいかと思えるようになってしまった。
(アリだと思うかどうかは別)

篠原ともえだって、あのプッツンキャラをやめて
一瞬清純な女性にイメージチェンジしようとしたが失敗して
かといって年を取ってもあのキャラと言うわけには行かず
立て直しに失敗してフェードアウトしてしまった。

考察するに、女性タレントのセクシー路線への転向、と言うよりは
画面の中で「少女」のままで大人になることはできない、とでも言おうか。

そういうイメージチェンジを一瞬にして加藤あいはクリアしてしまった。
もはや彼女は「少女」ではないのだ。

現在のドコモのCMでは
加藤あいはニュースキャスターのようなかっちりとした服を着込んでいる。
けれど、視聴者の健全な男子の抱くイメージは、
「あんな顔して、あんなコトやってたんだぜ…」
だから、今の加藤あい
「スーツなのに、エッチじゃないのに、でも何だかエロい」
という、なーんだか変なポジションなのだった。


さてさて。本題。「海猿」のお話。
昨年夏の公開だったが、DVDが発売になるらしい。
海上保安庁の人命救助のエキスパート「潜水士」を目指す若者達の物語。

この映画、なかなか良かったのだけれど、
世間ではあまり評判になっていない気がする。
(とおもったら、観客動員125万人突破だって。ふーん)
だから男子はなんだかエロい加藤あいウエットスーツ姿を目当てに、
女子は伊藤秀明の生尻目当てに
軽い気持ちで見ちゃったらどうだろうか。

いつもの調子でだらだらと書いてしまうとネタバレしそうなので書きません。
全く予備知識なしで軽い気持ちで期待せずに見ると良いと思います。
とにかく正義の味方の緊急出動みたいなシーンに私は弱いのだ。


ところでどなたか
「ごっごっごー、ゴーマルゴー」の曲名とかアーティストとか知りませんか?
着メロでダウンロードできたりしないのかなぁ?
ごごっごっごっごごーまるごーまるごーまるごーまるごー!(GO!)