タクシーはドキドキする ーOOO-

ワタクシはいままでのそれなりに長い人生の中で
タクシーにほとんど乗ったことが無くて
子供のころに家族と乗った回数を含めたって
ひの、ふの、み…
んー、10回くらいはあるかも?
自分で最初に思ってたよりは多いな!
まあそれくらいタクシーに乗ったことがない。

そんなワタシがこないだタクシーに乗った。
少しぜいたくをするような気分で
それなりにわくわくと緊張してタクシーに乗ったのだが。

んが。
そのタクシーは「むわっ」と暑かった。
気温36度になろうかという日にエアコン付けてない。
いや、地球に優しいのもいいけど、あのさぁ…

んでもってリアシートから前を見れば
ポータブルなカーナビが
助手席にでーんと放り投げてあった。
んでそのカーナビで
テレビを見ていた。
しかもテレビ東京の昼の映画かなんかを見ているのだった。

その日の映画は
ファオファオファオ
キキィィィ
バン! バン! バキューン!
みたいな感じのカーアクション&ガンアクション。

とりあえずのアクション&軽いお色気かなんかで
頭を使わないストーリー展開。
これぞまさに昼のテレ東ボンクラ映画! って感じ。
こーいうのは
ダメっぽいオーラを全身にまとった
登校拒否気味の高校生とかやる気のない中年男とかが
夏の昼下がりに家でゴロゴロしながら見るには
もってこいなんだろうけど
タクシーの中でソレはどうだろう?

そんでもってその運転手さんは
タクシーを運転しながら
ちらちらと真横を見て
助手席に放り投げてあるカーナビにうつる映画を
眺めているのだった。
ダメ運転手。

後ろに座る私も
スリルとサスペンスを堪能した。
クーラーが効いていないのと
そのわき見運転のおかげで
非常にイヤな汗をかいた。

渋滞してたからいいものの
そうでなかったらタクシーはブンブンとすっとんでいって
スリル・スピード・サスペンスと三拍子そろう所だった。
危ない危ない。