ーOOO-我が心のムネオ師匠

 週に2回くらい、ランニングマシーンで1回30分くらい走っている。
 で、ウチのスポーツクラブのランニングマシーンには積算記録計が付いている。
 先日ついにワタシは積算記録が42.195キロに達した。
 そのトータル時間は5時間20分。
 1日1回30分全力で走って、ソレを何日も何日も積み重ねて5時間20分だから、ホントのマラソン大会でぶっ続けに42.195キロ走れば、当然それ以上時間がかかるわけで。
 前回の東京マラソン2008では鈴木宗男が3時間57分11秒でゴールしたという。60歳なのに。スゲェ。
 自分で走ってみると、鈴木宗男がいかにスゴい男であるかが良くわかる。
 オレは心の中で、鈴木宗男を師と仰ぎ、いつか師匠のような男になりたい、と心に誓った。
 いや、もちろん、国会議員になりたいとか、汚職にまみれたいとか、そーいう話じゃなくてさ。


 ムネオ師匠のようにフルマラソンを4時間切るペースで走るには、平均時速11キロのペースで走る必要がある。
 ワタシは試しに、ランニングマシーンのスピードを時速11キロに合わせ、走ってみた。
 心臓が破裂しそうにドキドキするとか、息が苦しいとか、そういうコトになるかなーと思ったが、やってみたらそんなことにはならなかった。
 「死にものぐるいで走る」以前に、足がもつれて、そもそも時速11キロのペースに付いていくことが出来ないのだった。
 もう論外。
 3歩下がって師の影を踏まず、と言うコトバがあるが、ワタシだったらムネオ師匠の3歩うしろどころか3分後ろだって付いていくのは不可能だ。


 先日、本屋に行ったら「ムネオ流マラソン術」という本が並んでいた。
 内容の半分くらいは山あり谷ありのムネオ師匠の半生記、といった感じ。

  • 第6章「ムネオバッシング」……そして独房へ

なんつー部分もあったりして、ちょっと読んでみたくなる感じにあふれている。
 それからこの本は、鈴木宗男を陰で支えた日本陸連「ランニングクリニック」の人気講師・鈴木彰さんが監修している。
 で、この本の内容の残り半分は「市民ランナーのマラソン記録向上の秘訣」が詰まっているのだった。
 そのなかに、興味深い部分が。

 トレッドミルを使って練習する人の多くは、ベルトの動きにつられて、足を後ろのほうに引きずるように、大きく動かすクセが付いてしまいます。
 実際のマラソンでは自分の蹴り足でカラダを前に進めなければなりません。足を引きずるように走るのは効率が悪く、パワーをロスします。
 これを防ぐには、トレッドミルを使うときに傾斜を設定してやります。
 これにより、蹴り足を必要以上に後ろに引きずることはなくなります。

 コレかッ! コレなのかッ!
 ココが秘訣だと見たワタシは、早速スポーツクラブへ。ランニングマシーンに傾斜の設定をして、走り出します。
 むー、キツい…ッ!
 慣れないことで無理をするとカラダを痛める恐れがあります。なので、いつもよりもゆっくり目にスピードを落とし、それでもいつもよりカラダにはキツい。


 ハアハア言いながらもなんとか30分を乗り切った。
 息を切らせながら、休憩スペースにへたり込む。ペットボトルの水を少しずつ飲みながら、その場にあったスポーツ関係の本を手にとる。息を整えながら、雑誌を読みふける。と、記事の中に、
「夏のランナー基礎体力作り」
みたいなのがあって、興味深くソコを読む。

 トレッドミルで傾斜を付けると、着地した足で必要以上に地面を蹴るクセが付いてしまうので、"絶対に"傾斜を付けて練習してはならない

 コレを読んで、ズッコケる。
 もー!
 傾斜を付けた方が良いのか、付けない方がよいのか、どっちなんだよ!