ーOOO-謎の「ハイボール・タワー」、そして「ハイボール・エヴァンジェリスト」とは?

 先日ワタシは、サントリーさん主催のブロガーイベント「ハイボールナイト2 by サントリー」〜和食とハイボールのすごいマリアージュ〜 というのに参加してきたですよ。
 前回のハイボールナイトにも参加してきたワタクシですが、このときのことを簡単に振り返りますと、

という2種類のハイボールの作り方を習い、

と、こういった内容のイベントだったのですね。


 では、今回のハイボールナイト2はどんなイベントだったのでしょうか?
 大まかに言って、

と、こういった内容でした。


 もっとざっくりと2つのイベントを比べるなら、

と、こういった感じでした。

謎のハイボールエヴァンジェリスト現る!

 なんといってもウイスキーの、それもハイボールのイベントですから、みんなでハイボールの作りかたを実習することになりました。
 ここでハイボールについて、簡単に説明を。
 ハイボールは、ウイスキーソーダ割りです。
 アルコール濃度がグッと低くなってビールに近い飲みやすさの一品です。
 また、ビールは蒸留しませんが、ウイスキーは2度蒸留します。だからウイスキーは不純物が少なく、低カロリーでプリン体のほとんどない飲み物なのです。


 ハイボールの作り方は、このブログでも何回か紹介しましたが(→その1、→その2)、ここでもういちど。
 
 まずは氷を入れたグラス、そして冷凍庫でキンキンに冷やしたサントリー角瓶、それからプレミアムソーダヤマザキを用意します。
 ウイスキーはアルコール度数が高いですから、冷凍庫に入れておいても凍りません。キンキンに冷えてすこーしトロッとした角瓶を、「とろ角」と呼びます。
 このとろ角はキンキンに冷えてますから、氷を溶かすことがありません(厳密には、水とアルコールが反応した希釈熱で少し溶けます)。氷を溶かしにくいので、ハイボールには最適なんですね。
 プレミアムソーダヤマザキは、サントリーの山崎蒸留所の水で作られたソーダ水。ウイスキーの仕込み水とおなじ水でハイボールを作るというこだわりにあふれた「すごいハイボール」になりそうです。
 と、そこに…
 「ちょっとまったぁ〜!」
 ここで特別ゲストとして、ハイボールエヴァンジェリスト(伝道師)のハイジマ・ボルオさんが登場です!
 
 

 「ハーイ、ボクが日系3世のハイジマ・ボルオでーす! 15秒でハイボールを作るのが特技のボクが、ハイボールエヴァンジェリストとして、みんなにすごいハイボールの作り方を教えちゃうよ!」

1)グラスにたっぷりのかちわり氷を入れて冷やす


「グラスを冷やすには、マドラーで氷を10回くらい回転させるといいんだよ」



「でもそうすると、グラスの底に氷が溶けた水が少したまるから、コレをサッと捨てておくといいね」

2)冷蔵庫で冷やした角瓶を愛情込めて注ぐ

「なんとなく目分量で1:3になるように注ぐのもいいけれど、こういうときのためにボクはいつもメジャーカップを持って歩いているんだ。
 なんてったって、ハイボールエヴァンジェリストだからね」


「小さい方が30ml、大きい方が45mlだから。これでシングルとかダブルとか注ぎ分けるわけだよね」


「メジャーカップにスレスレまで注いで計るわけだけど、そうすると注ぐときにこぼしちゃうよね?
 そうならない方法をみんなに教えよう。中指でくびれの部分を押さえて、人差し指と薬指で裏側から押さえるんだ」


「注ぐときは、向こう側に一気に倒すようにサッと注ぐんだ。
 こんなふうにね」


 えと、写真で伝わるかどうか?という感じなので、よろしかったらこちらもどうぞ。

3)冷やしたソーダを丁寧に入れる(ウイスキーソーダ=1:3)

「氷にソーダが当たると、炭酸が逃げてしまうよ。だから、グラスを傾けたり、マドラーに伝わせたりして、とにかく氷にソーダが当たらないようにね!」

 と、いうことでチョー頑張ってソーダを注ぎました。


 あれ、この写真どうやって撮ったんだっけ?右手がソーダのボトルを持っていて、左手でシャッター切って、ってことはマドラーは押さえてなかったんだったかな? まーとにかく必死に注いだ結果、マドラーにきちんとソーダが伝わっている様子を写真に納めることが出来ました。
 奇跡のような写真なのだから、ピンぼけなのには目をつぶっておくれ。

4)炭酸が逃げないよう、マドラーでタテに1回まぜる


 これは混ぜると言うより、向こう側からそっとマドラーを差し込んで、手前側に動かしてから持ち上げるというか、ハイボールを「切る」というか。


 と、いうことで苦労の結晶、「すごいとろ角ハイボール」ができあがりました〜!
 ここでハイボールナイト恒例、乾杯の音頭は
ハイボール!」
 

ハイボール!」
 自分で苦労して作ったとろ角ハイボールは、うまいッスね!
 ソーダを入れることでアルコール濃度が薄まったウイスキーには、香りなどの成分が溶け込めなくなって、外に拡散していくはずだ。で、この拡散した香りがソーダのシュワシュワのなかに溶け込んで、口の中で広がっていくのかな。そんなことを思いました。


 ここまで読んだ方は、写真が多いし細かい注意点が多いしで、めんどくさいなーと思った方も多いと思うんですが。
 でも、やってみると簡単なんですよ。あと、ここまで細かくこだわる必要はないし。
 ただ、コーヒーなんかでもそうだけど、おいしい一杯を入れるための一手間のこだわりが楽しいというか、そのこだわりで味が大きく変わるというか、そういう奥深さって、楽しいですよね?

謎のハイボール・タワー、出現。

 自分で作るのはめんどくさいけど、角ハイボールをためしてみたいなーというアナタに。
 ここで紹介したいのが「ハイボール・タワー」なのです。

 このハイボールタワーは、冷却された高圧なソーダが、これまた冷却されたウイスキーとともに出てくるサーバーなのです。
 ソーダは1.2度の極低温に保たれ、この状態の炭酸は5.0ガスボリューム。同じ温度の瓶入りソーダは平均3.7ガスボリュームということなので、とにかくガスボリュームがすごいわけです。 

 今回のハイボールナイト2では、特別に参加者が自分でハイボールを注ぐことが出来ました。
 飲んでみるとその差は歴然、自分で入れたハイボールとは、シュワシュワ感が全然違います。



 さらに特にお願いして、ソーダだけ注いでもらいました。
 とにかく泡が強い。なかなか消えない。ちょっと置いておいてもパチパチ言ってます。


 で、このソーダだけ飲んでも強烈です! 口の中でパチパチとしながら炭酸の酸味を強く感じ、と同時に水自体の甘みを強く感じます。喉ごしも鮮烈で、シュワーッと消えていきます。
 いままでコーラを飲んでもこんなにシュワシュワしたことはなかったです。
 甘さは水そのものの甘さなのでくどくないし、すっきりした酸味もあるし、コレはサイダーとかより美味しいかも?

 「そうですね。スッキリしてて、このソーダはけっこうクセになりますよね。
 僕らなんかも、朝一番の気付けにソーダだけ飲んだりしてますよ」



 というわけで大人気のハイボール・タワーなのでした。


 ハイボールタワーで作った角ハイボール。これ、オススメですよ!
 で、現状ではまだ設置台数が少ないハイボールタワーなのですが、ここにいけばハイボールタワーがある! というのがこちらのリストです。

 それから、ハイボールタワーはないけれど、角ハイボールが飲めるお店一覧というのがこちらのリストです。

次回予告

 ということで、ハイボールの話だけで思ったよりも長くなってしまったんですが、次回は「和食とウイスキーのマッチングはいかがなものか?」について書きたいなあと思っております。(→こちら