ーOOO-東京タワーが傾いている件について

 
 ちょ、ちょっと!
 東京タワーのてっぺんが傾いているとは聞いていたけれど、これはいったいどういうことなの!?
 
 自衛隊の戦車まで出動しちゃったりなんかして、ただごとならぬ事態に!
 
 平和な街が震撼して、東京タワーを取り囲む人々も興味深げ…って、なんかおかしくねえか?
 
 そうです、コレは特撮のセットなのです。


 ということでワタクシ、東京都現代美術館にて今日から開催の「館長 庵野秀明 特撮博物館」に行ってきたですよ。


 ワタシ個人は、劇場版の特撮映画はあんまり見てなかったので、ぶっちゃけピンとこない展示物が多かったりして。
 だけど、ウルトラマンタロウに登場するラビットパンダ(→画像)のヘボかっこよさがとても懐かしく、釘付けになってしまいました。懐かしカッコ良い感じの心に刺さる展示物はガッスリ刺さりますな。
 有料で貸りられる音声ガイダンスが無駄に長いです。あと解説する作品が前半の数部屋に寄りすぎていて、後半の本当に必要なときには役立てくれなかっ他です。この場合、借りないほうが無難なのでは。


 やはり特筆すべきは、中で上映されていた短編特撮映画「巨神兵 東京に現る」でしょう。
 「あの」風の谷のナウシカにも登場した巨神兵が、特撮でスクリーンにあらわれる! とにかく必見です!
 ときどき「コレ、CGじゃねーの?」と思ったシーンがあったのですが、それらの疑問は映画上映後の展示物の中でひとつひとつ明かされていきます。いやー、マジで全編特撮なんだ…すげえなぁ。
 メイキング映像の中では、撮影班のみなさんがとても楽しそうだったのが印象的でした。


 作品中のミニチュア群、特殊効果の技法、さらに特撮の撮影技法にいたるまで、あれやらこれやらを見学した最後のゾーンに、さっきの崩れた東京タワーの町並みが広がっているのです。
 そんでもって、このゾーンに限って撮影可なので、これから行く人はぜひカメラを持っていくと良いですぞ。
 外部の光が自然に差し込んでくるので、これおそらく、夕方になるとセットがオレンジ色になって夕暮れっぽい感じの良いムードになるのでは? くうう、見たい! 撮りたい!
 それから、「巨神兵 東京に現る」の特撮の種明かしを見てしまうと、「なるほどー、もう一回見て確認してみたいなー」と思えます。
 むむむ、コレは、もういっかい見に行くしかないのか、オレはっ!?